「雪さん!斜め45度!」「はい!」
シュー!
「次…右!」「はい!」
シュー!
「今度は…」
頑張りますね〜。一緒にやってる雪さんも大変ですね〜
「あ、すみません…」「大丈夫!任せて!」
蚊が私の方に向かって飛んで来る
え…もしかして…
「くらえ〜!」
ビュ…! スコーン!
「あが…」
バタン!
「な、何事も犠牲は付き物なよ…」「水月さん…そんな状況では、ないと思いますが…」
な、何で…私が…
水月さんは必死に茜さんに話し掛けてますが、茜さんは聞く耳を持たないみたいです
「どうしたの…」「あ、遙さん…」
遙さんは水月さんと茜さんを交互に見て首をかしげる
「あのですね…」
遙さんにそっと耳打ちをする
「え〜!そんなことがあったの…」「はい…それで、茜さんが機嫌を損ねたんです…」
遙さんは茜さんの所に行き、何かを話して戻って来る
「う〜。駄目だった…」「そうですか…」「何をやってるんだ?」
振り返ると孝之さんが立っていた。孝之さんに事情を説明する
「孝之さん…お願い…」「おう!俺に任せとけ!」
孝之さんは、茜さんの所に行く
大丈夫でしょうか…?
孝之さんは何かを話したあと、水月さんと茜さんに殴らる
ど、どんな話をすれば、お二人に殴られるんでしょう…
水月さんと茜さんは愉快に笑い始める
「孝之さ〜ん!」「遙…俺はもう駄目だ…」「そ、そんな…」
スパン!
「何を馬鹿いってるのよ!」「そうです!何が『俺は駄目だ〜』ですか!」
どうやら、うまく行ったみたいですね。
その光景をふっと笑いながら眺める
|