950,000HIT記念品

「雪さ〜ん…。行くわよ〜」

シーン…

何にをやってるのかしら?

見てみると、雪さんは恥ずかしそうにドアの影に隠れていた

「もー何やってるの?皆、先に行ったわよ…」「やっぱり…雪は…」「駄目よ!さ、行きましょ!」

雪さんを引っ張って、家から出る


「水月先輩!遅いですよ」「ごめん…」「どうせ、厚化粧でもしてたんだろ」

孝之は愉快そうに笑う

「何か…言った…」「いえ…何でもありません…」「たく…水月に本当のこと言ったら、殺されぞ!」

バキ!ボコ! ピクピク…

「ふん!」「大丈夫…ですか…」「死んだな!」「な、何で…俺の時だけ速攻…なんだ…」

雪さんの背中を押す。雪さんは、彼の胸のに飛び込んでいく

「あ、あの…これは…」

雪さんは彼の胸の中で慌てふためく。彼はそんな雪さんをジーと見ている

「可愛いな。その雪達磨の浴衣」「そ、そんな…雪には勿体無いお言葉…」「俺はお世辞を言ったつもりはないぜ!」

雪さんはボッと顔を紅くする

「水月先輩…良いんですか?」「今日だけは特別よ!さ、茜…行きましょ」「あ、はい…」


「あれ?水月は…?」「先程までは、そちらに……居ませんね」

たく…何考えてんだよ。人ごみのなかじゃあ探すのもほねだなー

「あの…どうしましょう…」「花火打ち上げの時間まで、出店見て回ろう。そのうち、水月達にも会えるだろうし」

「そうですね…。あ…」

雪さんの手を掴んで歩きだす

「え!?嫌だった?」「そ、そんな事はありませけど…」

雪さんは顔を紅くする。雪さんと一緒に出店を見て回る。そして、花火の時間になったので見える所に行く

「えっと…水月は…」

あたりを見渡していると、茜ちゃんが後ろから肩を叩く

「こっちですよ」「お、そうか…」

茜ちゃんについて行くと、ロープで仕切られ『予約席』と書かれた立て札が立っていた

真那さんだな…。まったく、恥ずかしいよ…

「さ、座って下さい。もう少しで始まりますよ!」「お、おう…」

適当な場所に座り、雪さんは俺の右横に座る。しばらくして、水月がやって来て俺の左横に座る

これって…両手に華ってやつか…?

思わず顔を紅くする。そして、花火が打ち上げ始まる。雪さんは楽しそうにそれを眺めている

そんな雪さんを見てふっと笑う


「お帰りなさいませ」「ただいま…なんで、門の所に居るの?」「それは、こちらに来て頂ければ、判りになるはずです」

真那さんの跡をついて庭に行くと、水の入ったバケツと大量の市販の花火セットが置いてあった

「真那さん…これ…」「はい、花火で御座います。もちろん、遙様のために蛇花火もご用意させて歌抱きました

それを聞いて、皆は一斉に笑いだす。涼宮は顔を紅くしながら下を向く

「遙…やろうぜ…蛇花火…」「うん…!」

孝之は蛇花火を抱えて、涼宮と一緒に行ってしまう

今日は何回くらい抱きついたのかな〜?

「30回です!」「うわ!茜ちゃん…いきなりだと驚きだろ。それより、数えたの?」「はい…」

花火を見ないで、何を見てんだか…


「はい。雪さん…」「有難う御座います」

雪さんに花火を渡したあとで、火をつける

「うわ〜。綺麗ですね…」「そうだな…」

雪さんと一緒に花火を眺めながら笑う。その時、水月が俺の背中に爆竹を放り込む

「うわ〜!ば、馬鹿!」「ふふふ…」

パパン…パン!

「ワギャー!」


960,000HIT記念に続く

おまけ

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