うん!よし!
鏡を見ながら頷く
「何やってるの?」「こぶのぐわいを見てたんだ」「ちょっと見せて…」「どうだ…?」「うん!もう大丈夫みたね」
それを聞いてホッと肩を撫で下ろす
「ねぇ…一緒にコーヒーでものも」「そうだな…」
水月がコーヒーを持って戻って来る
「そういえば、涼宮と孝之はまだ別居中なのか?」「そうらしいわよ。でも、あれって別居っていうの?」
そうだな…半別居って感じだよな。部屋は別々になったとはいえ、一つ屋根の下だしな
そういえば、実家に帰るっててもあったんだよな〜。何でそれをしなかったんだ?
チラッと水月の方を見る
「ん…?どうしたの?」「あ、いや…別に何でも…」
慌てて視線をそらす
水月も『実家に帰る!』なんていわなかったよな〜?それだけ…俺のことを…
「ねぇ…何を変なこと考えてるの?」
水月はしらーとこっちを見てくる
「ば、馬鹿!誰がそんなこと…。俺がそんな事を…」
「考えてないとでもいうの?言えないわよねー?今までの自分の行動が、それを物語ってるもんね〜」
グサグサ… ピクピク…
「水月さん…もう、その話は…」「結構、こたえてるみたいね〜?」
そりゃ〜そうだろ…。あんなことされれば…
「とにかく、今考えてたことは違う!」「何を考えてたの?」「それは、水月の…」
慌てて口をふさぐ
「え!?私…?」「いや…その…なんだ…」「そう…なんだ…」
水月はほんのりと顔を紅くする
「私の…ことか…」
何か勘違いしてるかも…ま、良いか
「ねぇ…」「ん…?何だ?」「私のこと…好き…?」
ブー!
「ゲホゲホ…な、何をいきなり言いだすんだ!」「最近…すごく不安なの…」
え!?不安…?
「心が、私から離れて行ってるんじゃないかって…」
水月の額にデコピンを一発食らわせる
「あいた!何するのよ!」「ば〜か!」「あ〜!今、馬鹿って言ったわねー!私は…」
水月の口を自分の口でふさぐ。そして、ゆっくりと離れてにっこりと笑う。水月はそっと、唇を触る
「判ったか?俺の気持ち?」「うん!」
水月はそう叫び、抱きついて来る。水月はこれでもかというほど、強く抱きしめる
うぎゃー!骨が…骨が…
水月はさらに強く抱きしめる。今の自分の気持ちを表しているかように…
ボキ…!
「あ…」
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