850,000HIT記念品

「はい…」「え!?」

水月は保険書を俺の前に差しだす

「病医院に行って来た方が良いわよ…」「はい…!?」

訳がわからず、目をぱちくりさせる

「私もこんなことは言いたくないわよ…でもね…」「お、おい…ちょっと待て!」

慌てて水月の発言をさえぎる

「俺が…いったい何をしたんだ?」

真剣な顔でそう聞いてみる

「自覚が…ないの?」

水月は驚いた顔でこっちを見る

「良いわ…教えてあげる…」

水月は一度ため息をついて、俺の方を見る

「兎に話し掛けてたでしょ?」「はい…!?」「私…見たんだから!あなたが、部屋に兎を…」

「ちょっと待て!俺には何のことだか?」「何言ってるのよ!自分で、部屋に兎を連れて行ったんでしょ!」

水月は何か物凄く勘違いをしているな

「俺が話をしていたのは、霞だけだ!」「かす…み…?」

水月はきょとんとした顔をする

「そうだ!霞だけだ!」「誰よ…そのれ?」「え!?」「だ〜!か〜!ら〜!誰なの?その霞って…」

まずい…霞のことを知らないかったのか…

「怒らないから…言ってみなさい…ん〜?」

先生…絶対に嘘です…。その手に持った、白い球体の物がそれを物語ってます!

ダン!

「良いから!さっさとはきなさい!って言わせたいの?」

水月さん…怖すぎです…。

水月の態度に小さくなりってガタガタ…と振るえる

「で…誰なの?霞って?」「俺も…よく知らないんだけど。朝起きたら、隣で寝てたんだ…」

水月の白球を握る手に力が入る

「それで…」

水月は引きつった笑顔でこっちを見る

怖いよ〜!誰か助けて〜!

「だから、何もしてない…」「何も…」

コクコク…

「ふーん…そうなんだ〜!」

コクコク…

「私が行った時には、どうしてその子が居なかったのかしら?」

フルフル…

「居たって…」「どこに…」「部屋の中だろ?」

コクコク…

「ふ〜ん…じゃぁ、私が気がつかなかっただけなのかしら?」

フルフル…

「違うってさ…」「じゃぁ…私も見たって言うの?」

コクコク…

「そうだってよ…」「ふ〜ん…」

水月の笑顔も限界に達する

「誰なのよ!その子わ!さっきから、ちょろちょろと!」「この子が…霞だ…」

「その子が…?」「そ、そうだ…」

ピト!

「うわ!」

水月は小刻み震えだす。

「ま、待て…水月…。話せば判る…」「今さら何を言ってるのかしら〜?覚悟は出来てるわよね〜?」

ヒ〜!殺される〜!

「一回…死んでらっしゃい!」

水月はかなり変形したソフトボールを、霞めがけて思いっきり投げつけるが、なぜか俺の方にぶち当たる



「茜…」「はい?何ですか?」「どうしたら、良いと思う?」「そうですね〜。やっぱりここは…」

「う〜!う〜!」「そうね…あの人のモルモットにでも…」

水月と茜は袋をジーと眺める。その袋は『それは絶対に嫌だ〜!』といってるように動いている

「やっぱり…嫌みたいですよ…」「そうね。じゃぁ…仕方が無いわね。茜…電話して」

袋はさらに激しく動く

「えっと…じゃが芋と人参と玉葱ですね」「そう…」

水月は冷ややかな目で袋を見下ろす

「良い…。一週間…私のカレーしか食べさせないか!」

袋は小刻みに震える

「そう…嫌なの…」

水月がそういうと、袋は『判りました!』といってるように動く

「今度やったら!あの人に引き渡すから…覚悟しときなさい!」「水月先輩。電話連絡終わりました」

「茜。ありがとう…。今晩からだからね…たくさん食べてね」

水月はそういってにっこりと笑う


860,000HIT記念に続く

おまけ

戻る