840,000HIT記念品

いつものように起きたのだが、この日は違っていた

何で…俺の横で、知らない子が寝てんだ…?

頭をポリポリと掻きながら、それを眺める。しばらく眺めていると、その子は目を覚ます

「や、やぁ…」

その子は、目をぱちくりさせる

「あが〜!」「はい!?」

何だ…あが〜って?さっぱり判らん!

「名前は何ていうんだ?」

しかし、何も答えなかった

もしかして…日本語が通じないのか?それとも、俺の日本語が間違えてたのか?

必死にそんなことを考える

「……霞」「え!?霞…?」

コクコク…

何だよ…判るんじゃないか

ホッと肩を撫で下ろす

「ところで、ここで何をやってるんだ?」

しかし、また返答はなかった

あ、そうですか…答えたくありませんか

ヤレヤレと首を横に振る

「とにかく、何処から来たんだ?っていっても、答えないんだろ…」「…あっち」

そういってドアを指差す

なるほど、ドアからか〜ふむふむ…なるほど…。ちょっと待て!それはあたりまえのことじゃないか!

もしかして、俺は…からかわれているのか?

「家は何処だ?」

すると下を指差す

「え!?ここ…?」

コクコク…

こんな子なんて…居たか?まったく、記憶無いぞこんなうさ耳の子なんて。それに霞も聞いた事が無い

「悪い冗談は…やめような…」

フルフル…

「冗談じゃないって言うのか?」

コクコク…

ジーっとこっちを見てくる

「う…」

ジー

「判ったよ。信じてやるよ…」

そういうと、うさ耳をパタパタと動かす

「一つ聞きたいんだが、何でここで寝てたんだ?」

うさ耳をピクンと上にあげる

「あ、別に話したくなかったら良いけどな…」「……起こしに来たの」「俺を?」

コクコク…

なるほどな…俺を起こしに来たのか〜。って一緒に寝たら意味が無いだろう…普通

「何を一人で話してるの?」

この声は…

ゆっくりと振り返ると、不思議そうな顔で水月が立っていた

「あの…これは、別に…」「何を一人で慌てるの?」「え!?あれ…?さっきまで、ここに…」「ここに〜。何かしら?」

水月はにっこりと笑う

「嫌…別に…」「正直に言ったほうが、身のためよ〜」「さ、さっきまで女の子と話をしてたんだ…」

「ふ〜ん…そうなんだ〜」

水月の右腕が小刻みに震える

「そのあと、その子と寝たんだ〜!」「はい!?何でそうなる?俺は…」

水月の顔は一気に鬼とかす

「どりるみるきぃぱんち!水月スペシャル!!」「何で…その技を〜……キラン☆」

「まったく…油断も隙もあったもんじゃないわね!あら…」

水月は怯えるように、小さくなっている兎を見つける

「どうしたの〜?こんな所で?はっ!もしかして…この兎を女の子だと思って…これは精神科に行かせるべきね!」

水月は兎を連れて部屋から出て行く

「純夏〜何処行ったんだ〜?」

パタン…


850,000HIT記念に続く

おまけ

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