いつものように、忙しく仕事をしている時に、水月さんに呼び止められる
「あ、雪さん…ちょうど良い所に来てくれたわ…」「はい…何でしょうか?」
「起こして来てくれない?」「誰をですか?」
水月さんは一つの部屋を見る。それを見て納得する
「ですが…」
手に持った洗濯物をじっと見つめる
「あ、それなら私がやっておくわ!」「駄目です!雪の…」
水月さんはにっこりと笑いながら、こっちを見てくる。その笑顔には逆らえず
「お願いします…」「任せといて!」
水月さんに洗濯物を渡して、部屋に向かう
駄目です…雪では、水月さんには勝てません
コンコン…
「失礼します…」
そっとドアを開けて中に入る。ベットの横に歩いて行く
「朝です…起きて下さい…」
そう言いながら揺るするが、起きてはくれなかった
「朝ですから、起きて下さい!」
そういって、さっきより強めに揺すってみると、やっと体を起こしてくる
「おはよう御座います…」
そういって頭を下げる。すると、ゆっくりと顔をこっちに向けてにっこりと笑う
「それでは…お着替えを…」
そういって、着替えを取りに行こうした時、いきなり抱きつかれ、そのままベットに倒れこむ
「あの…駄目です…」「雪さん…」「え!?」「へへへ…大好き…」
『えー!』と声にならい声で叫ぶ
「駄目です…水月さんに…」「大丈夫…」「ですが…」
もしかして…寝ぼけてらっしゃるのでしょうか?でしたら、このままではいけません!
一生懸命に抜け出そうとするが、両手でがっしりとロックされて向けだせない
「雪さん…」
そういって、胸を触られる
「キャ!駄目です…まだ、心の準備が…」
はっ!雪は何を言ってるんでしょうか…。駄目です…このままでは
「え、えっちなのはいけないと思います!」
あわわわ…雪は…雪は…いったいどうしたら良いんでしょー
頭が混乱し、まともなことを考えれなくなる
「雪さん…」「は、はい…何でしょうか?」「キス…しよ…」
『えー!』と声にならない声で叫ぶ
「駄目です…それだけは…」
でも…こんなに近くでお顔を拝見したのは…
胸がドキドキし始める
駄目…絶対に超えてはいけない、一線なんです…これは
そっと、顔を近づけて来る。そして、もう少しで唇と唇が引っ付く寸前で、水月さんが入って来る
「な、何をやってるの…?」
水月さんは、今の光景を見て固まる
「あの…これには深い訳が…」
水月さんは小刻みに震えだし、ポニーテールが解けて髪がたれる。そして、髪の色がみるみるうちに変化する
「ゆ〜き〜さ〜ん〜!」
ポキポキ…
「それなりの覚悟は出来てるんでしょうね〜?」「こ、これは…雪の意思では…」
「ふ〜んじゃぁ…嫌だっていうのね?」「少しは…嬉しいですけど…」
顔をほのかに紅くしながらいう
「そう…」
ポキポキ…
「覚悟〜!」「イヤー!」
「ん…?ここは何処だ?」
キョロキョロ…
「やっとお目覚め?」「うわ!何だこれは!あ、雪さん…」「雪は…雪は…しくしく…」
「おい…水月!何の冗談だ、これは?」「自分の胸に聞いてみなさい!」
水月はそう冷ややかに答えながら、俺達を見下ろす
「とにかく!今日一日そこで、二人仲良くぶら下ってなさい!」
水月はそれだけいうと行ってしまう
「おーい!水月〜!水月さ〜ん!水月様〜!」
し〜ん…
駄目か…。それにしても、俺が何をしたんだよ〜
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