何気なく、コーヒーをテーブルに置いて、テレビをつける
『皆さん、こんにちわ。本日のゲストは…』
誰かしら?
コーヒーをすする
『茜さんのお姉さんの涼宮遙さんです』
ブー!
「ゲホゲホ…」
『始めまして…涼宮遙です。宜しくお願いします』
遙だ…本物の遙だわ
テレビ画面に釘付けになる
『茜さんは、お家はではどんな感じですか?』
遙は少し困った顔をする
『えっと…』
何で、遙が呼ばれて私は呼ばれないのよ!
コーヒーを一気に飲み干して、テーブル置く
「どうしたんですか?」
雪さんがおどおどしながら聞いてくる
「別に…何でもないわよ!」
そう言いながら、テレビのチャンネルをかえる
「まったく、どう思う?」
水月は見るからにご立腹な感じだった
「どう思うって…言われてもな〜」「何で、茜の先輩である。私を呼ばないのよ!」
水月はそう言いながら部屋の中を歩き回る
「俺が思うに、家族の方がいろいろと聞きやすいからだと思うぞ。ところで、テレビにでたいのか?」「え!?」
水月は驚いた顔でこっちを見る
図星だな!
「べ、別に…そんな事はないわよ…」「じゃぁ…これは必要ないわけだ!」
一つの手紙を水月に見せる
「何…それ?」「これか…?これは、出演依頼の手紙だ!」「え!?」
水月は慌てて取ろうとする。
「でたくなかったんじゃぁ…」「それはそれ!これはこれ!」
結局、水月に手紙をとられる。水月は真剣に手紙を読み始める
「おしゃれじないかんけいだってさ。トーク番組だな!」「これって…『茜さんを良く知る人』って扱いよね?」
水月は目を輝かせながら聞いて来る
「そうだろうな…」「やっぱり、そうよね!」
水月ははしゃぎ始める。そして、クローゼットを開けて、服を選び始める
「ねぇ…どれが良いかしら?」「別に、普段着で…」「何言ってるのよ!テレビよ!テ・レ・ビ!」
「だから…あっちに行ったら、衣装さんが用意してるって…」
それを聞いて、水月の動きがピタッと止まる
「それも…そうね…」「だろ?」
「水月さんが出るんですよねー?」「そのはずだが…」
雪さんは、わくわくしながらテレビ画面を眺める
『それでは、特別ゲストをお呼びしましょう!』『え!?』『どうぞ!』
「いよいよだな!」「はい…」
『えー。ここで臨時ニュースをお伝えします』
ガン!
「な、何だよ!」「そうですよ。せっかく、水月さんがでるのに!」
結局、ニュースはその日の放送終了まで続いた
「この事は…水月にはナイショな…」「はい…」
この時は気がつかなった…水月が予約を入れていたことに…
|