「何時も、有難う…」
永遠はそう言って、プレゼントを水月に渡す
「有難う…」
水月はちょっと複雑そうな顔で、それを受け取る。
いったい何を渡したんだ?もしかして、鉄アレーとかじゃないよなー?永遠だったら、ありえるかも…
「私からは、これだよ」
今度は、みなもは笑顔で水月にプレゼントを渡す。
「有難うね」
水月は笑顔でそれを受け取る
「私はこれ!」
今度は、真琴ちゃんが茜ちゃんにプレゼントを渡す
「有難うね」
茜ちゃんは真琴ちゃんの頭を撫でる
あれ?そう恵ちゃんは?
キョロキョロ…
あ、あんな所に
「どうした?」
恵ちゃんは赤い顔で、下を向く
「恥ずかしいのか?」
恵ちゃんは黙って頷く
「なら、それは渡さないのか?」
恵ちゃんは首を横に振る
「後で、こっそりと渡すか?」
恵ちゃんは涼宮の方を見て、首を横に振る
「一緒に行こうか?」「お願い…」「よし!判った!」
恵ちゃんと一緒に、涼宮の所に行って、恵ちゃんの背中をそっと押してあげる
「どうしたの?」
恵ちゃんは、赤い顔しながら後ろに隠していた、花束を涼宮に差しだす
「わー。有難う…」
涼宮は凄く嬉しそうな顔でそれを受け取る。それを見て、ウンウンと頷く
チョンチョン…
「ん?何だ?」
振り返ると、水月がニコニコしながら自分を指差す
「ん?」「だーかーらー」
再度、水月は自分を指差す
何だ?少し、考えてみるか。ポクポク…チーン!サッパリ判らん!
「もしかして、用意してないの?」「え!?あー!」
あの時…俺は、何も買ってないなかった…。まずい…これは絶対に…
「まさか、俺が用意してない訳ないだろ?」「え!?あるの?」
水月は興味心身な顔で俺のことを見てくる
「ねぇ…何?」「コホン!ここでは、渡せないんだ…」「え!?」
水月は驚きの顔で俺を見たあと、疑いの眼差しで見る
「明日までの、お楽しみだ!」「もしかして…」
水月はジーと俺のことを見てくる。そんな時、ズボンをクイクイっと引っ張られる
ん?恵ちゃん?
「悪い…ちょっと、恵ちゃんが話があるって言うから…」
そう言って、水月の前から去る
「ふー、有難うな。助かったよ」「さっき、助けてもらったから…」「あー!有難うな!」
恵ちゃんの頭にポンと手を置いて、走って家から出て行く
急いで、何か買ってこないとな…。それにしても、何かあるかなー?
商店街目指して突っ走る
|