740,000HIT記念品

「水月先輩…」「え!? 何?」「もー、ちゃんと聞いて下さい!」

茜はプーと膨れる

「御免…考えごとしてて…」

苦笑いを浮かべる

「もしかして…お兄ちゃんの事ですか?」「え!? ち、違うわよ…」

「水月先輩…顔にそうって書いてあります!」「え!?」

慌てて鏡の前に行って確かめる。茜は、その光景をシラーと見る

「寂しいのは判りますけど…」「全然…そんなこと無いわよ!」「じゃあ、さっきの行動は何ですか?」

「あは〜」

頬をポリポリと掻く

「あさってには、帰って来るんですし。心配しなくても…」「心配!? 私が? まさかー」

そう言って愉快そうに笑う

「もし、出張先で…」「茜…何が言いたいの? 言いたい事ははっきりと言いなさい」

そう言いながら、右手には確りとソフトボールを握り締める

「大丈夫ですよね。水月先輩が居ながら、出張先で浮気だなんて、そんな命知らずなこと…」

スコン!

「そういえば…雪さん…何処に行ったんでしょうね?」「そう言われてみれば、そうね…」

「雪には、仕入れを頼みました」「仕入れ…ですか?」「はい!」「で、何処に?」「こちらです」

真那さんは一枚の紙をテーブル上に置く

「ここって…!」「彼の出張先じゃない!」「じゃぁ…今ごろ二人で…」

今度は手にフライパンを持つ

「あ〜か〜ね〜! 何が言いたいのかなー?」

ニッコリと笑いながら言う

「私は、仕事がありますので」「あ、真那さん…」

スコン!

「まったく、何が今ごろ二人でよ! そんなはず…そんな…そん…」

ありえる! でも、確かめる方法が無いわ

「ただいま戻りました」

帰って来た雪さんに駆け寄る。雪は驚いた顔で後ろに二、三歩下がる

「雪さん…ちょっと良いかしら?」「はい…何でしょうか? 水月さん…顔が怖いです…」

「彼と会った?」「え? 会ってませんが…それが何か?」「え!? 会ってないんだったら、良いのよ」

「はぁ…」

雪さんはキョトンとする

「お疲れ様」

そう言って伸びた茜が居る場所に戻る

何だー。私のとり越し苦労だったわね。彼に限って、そんなことはしないわよね

そうんな事を考えながら、含み笑いをする


「星乃さん…何でこんな所に?」「彼氏〜。そんなこと気にしたダメよー」

「はぁ〜」「ここで、一緒に飲みましょー」「ここってラブ…」「行くわよー」

四の五の言わせずに中に連れ込まれる

「俺には…水月が居ますから…」「何言ってるのよー?」「だから…」「彼氏は何飲む〜?」


ピクン!

水月先輩の触覚が微妙に動く。そして、物凄い行き良いで電話の所に走って行く

もしかして…何か感じ取ったんですか? 水月先輩


750,000HIT記念に続く

おまけ

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