「こんな感じでどうだ?」「うーん、もう少しどうにかならない?」「こうしたら?」「えー!」
子供達が集まって、何やら話し合いをしている。
「何を話し合ってるの?」
そう言いながら、覗き込む。
「あ、ダメ!」
みなもはそう言って、慌ててノートを閉じる。
「残りは部屋で話し合おう!」『うん!』
子供達は足早に部屋に入って行く。
何なの…? いったい
その光景をただ、呆然と眺める
「ねぇ。どう思う?」「そうだなー。気にするな!」
彼はそう言って、コーヒーをすする
「何よ! その言い方!」
そう言いながら、机を思いっきり叩く。彼はそれに驚いて、コーヒーを少しこぼす
「あちちち…。子供達だって、見られたくない物くらいあると思うぞ」「でも…あんな態度はないと思うの…」
「まぁ、子供がする事だからな!」
彼は愉快そうに笑う
「もしかして、何か知ってる?」「え!? 俺が…?」
ウンウンと頷く
「知らん!」
彼はそう言って、そっぽを向く。
怪しい…これは、絶対に何か知ってるわ
「もし知ってても、絶対に言わないからな」
ふーん…だったら、こっちにも考えがあるわ
「教えてくれたら、お小遣い…五千円UP!」
彼はピクっと反応する。
「仕方がないわね! 一万円! これ以上は無理よ!」「あのなー、俺が金で子供を売ると思ってるのか?」
「じゃぁ…その、欲しいって顔は何?」
シラーと彼を見る。
「とにかく! 俺は教えない!」
彼はそう言って、部屋に戻って行く
もー! 何よ。教えてくれたっていいじゃない!
プーと膨れる
「どうしたんですか?」「あ、雪さん。そうだ! 雪さん」「はい? 何ですか?」
雪さんに耳うちをする。
「それは…雪には答えられません…」「どうして?」
雪さんは彼の部屋の方を見る
さすが、手回しがいいわねー
「水月先輩。どうしたんですか? そんな、不機嫌そうな顔をして?」
茜の側に走って行って、聞いてみる
「え? 子供達がですか? それは、きっとアレですよ!」「アレ?」「はい! もう少しで…」
プッ! ガク!
「あ、茜!」「危ない所でした」「真那さん…。あなた、吹矢で茜を…」
「ご安心下さい。眠って頂いただけですから」
真那さんは笑顔でそう言う。
「水月様。余計な詮索はしない方が、身の為ですよ。時間が来れば、いずれ判りますから」
真那さんはそう言って、茜を部屋に連れて行く。
何よ! 余計な詮索って、気になるじゃない! すごく、気になるわね…。でも、命は惜しいわ
あー! どうしたら良いのよー!
「気にしない事ですよ!」
プス! ガク!
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