「あ〜やっぱり、風呂が一番だよな〜!」
そう言いながら大きく伸びをする。
やべ!今、俺ってすごく親父臭いこと言ったよなー。まあ、誰も聞いてないからいいか…。
そんな時、脱衣所に誰かが居るのことに気がつく。少し開いたドアから青色の髪の毛が見える。
まさか…水月か?
『たまには良いでしょ?』水月は顔を赤くしながら聞いてきて『昔みたいに、背中…流してあげる…』
なんて事だったりしてな〜。ムフフフ…。
脱衣所のドアがゆっくりと開き、誰かが入ってくる。それを見て思わずドキッとする。
「え〜!女湯、壊れてるんですか?」「まことに申し訳ありません。ただいま修理をしてるのですが…」
「今日は入れないってこと?」「御安心下さい。男湯の方は何の問題も御座いませ。ですから…」
「だったら、孝之君と一緒に入れるんだね?」
遙は嬉しそうに言う。それを見て、茜は溜息をつく。
「お姉ちゃん達のラブラブぶりは、よく判ったから…」「ですから、御理解の程を…」
何で俺は、子供の体を見てドキッとしたんだよ!これじゃあ、まるっきり変体だ〜!
頭を抱え、うなっていると。子供達がしらーっと俺の方を見てくる。
「これは…別になにもないからな…」
慌てて言い訳をする。また脱衣所のドアが開いて誰かが入ってくるが、湯煙でよく見えない。
「皆さん、静かに入らないと駄目ですよ…」
ん? この声はもはや…。
次第にその人の姿が見えてくる。
「ゆ、雪さん!」「すいません…女湯が故障しまして…」「そ、そうなんだ…」「はい、御迷惑お掛けします」
「べつに…それは良いけど…」
雪さんとお風呂…。なんだよこのシチュエーション…。
洗い場では、雪さんが子供達の体を洗っている。
良いよな〜。こんな光景も…。
ほのぼのとその光景を見る。子供達は洗い終わりこっちに来る。
その時、恵ちゃんが何かつまずいてこけそうになった時に、雪さんの巻いているタオルを掴む。
タオルは見事に落ち、雪さんの白い肌があらわになる。そのまま、しばらく時間が止まる。
雪さんは、慌ててタオルを拾い上げて体に巻く。
いいものを見せてもらいました〜。
赤い顔をしながら首筋をトントンと叩く。
「雪は…雪は…もう恥ずかしくて、顔向けできません…」「いったい、何をやったの?」
「俺は、何もしてないって。ただ…」「ただ…何!」「恵ちゃんが…雪さんのタオルを…外したんだ…」
顔赤くしながら言う。水月は何処かソフトボールを持ちだす。
「見たの? 見たのよね? 見たのね!」「ちょっと待て…落ち着け…話せばわかる…」「問答無用!?」
しばらくお待ち下さい。ただいまボコボコにされています。
「これに懲りて、二度としないことね!」「だから…あれは事故だって…それに何で鏡達まで…俺を…」
俺は…ただ風呂に入ってただけなのに…ガク
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