490,000HIT記念品

朝起きて部屋から出ると、そこはとてつもない事になっていた。水月と雪さんが睨みあっていた。

「どうしても、彼を諦めないのね!」「雪は絶対に諦めません!」

「だったら、仕方が無いわね。山田さーん!」

水月がそう叫ぶと、何処からともなくピンク色の鯨が現れて雪さんに襲い掛かる。

「いきます!アイスビーム!」

今度は雪さんが冷気の光線を出して、ピンク鯨を凍らせる。

「やるわね…」「当然です!」「でも、次で決めるわ!」「望む所です!」

二人の最後の一撃を出したとたん、物凄い爆発が巻き起こる。


「うわ〜!は〜は〜…」

何だ…夢か〜。最近、ろくな夢をみないよな〜。

額の汗を拭って部屋から出ると、夢と同じように水月と雪さんが睨みあっていた。

まさか、あの夢は正夢か!

「覚悟はいい?」「雪は何時でもいいです」「いくわよ!」「二人とも…早まるな!」

『あいこで…しょ!』「あ〜、雪の負けです…」「買い物、宜しくね〜」

ずさー!

「あ、おはよう。ところで、何やってるの?」「別に気にするな…」「おはよう御座います」

「おはよう、雪さん」「あ、そうだわ!」「ん? どうした?」「買い物に一緒に行ってあげなさいよ」

「な、なんで、俺が〜!」「どうせ暇でしょ?」「それはそうだけど…」「雪では駄目ですか?」

雪さんは上目遣いで俺のことを見てくる。

「う…」


「すいません。無理につきあせたみていで…」「なあに、雪さんが気にすることじゃないって」

「ですが…」「どうせ、家に居たって暇を持て余すだけだから」「はぁ…」

「でも、こうして歩いていると、夫婦みたいだな」「え!」

それを聞いて雪さんは、顔を赤くして少し俯く。


「やっぱり、まずかったかしら?」「え、何がですか?」「あの二人を一緒に行かせたことよ…」

「別にいいと思いますよ」「そうね。私の考えすぎね…」


「雪さん。大好きだ!」「え、そんな駄目です…あなた様には、奥様が…」「水月の事か?」

「はい…」「俺は、水月と離婚する!」「え、そんなの駄目です…」「もう決めた事なんだ」

「やはり、駄目です。それでは、水月様があまりにも…」「だが、今の俺には雪さんしかいないんだ!」

「ですが…」「雪さん!俺は真剣なんだ!だから…」

ゆっくりと目を開け、辺りをゆっくりと見渡す。

買い物から帰って来て、少し疲れたので仮眠を取ったんでした。

でも、今の夢って…雪の願望?なのでしょうか?

コンコン…

『雪さん起きてる?』「あ、はい…」『ちょっと話があるんだけど、いいかなー?』「はい…」

何でしょう? まさか…いいえ、そんなことはありえませんね。

ドアを開けて中に入って来られ、雪の横に座られました。

「お話とはなんですか?」「雪さんはここに来てどれ位になるかなー」「そうですね…もう一年に近く立ちます」

「そうか〜、もうそんなになるのか〜」「ここにいらっしゃる皆さんには、大変お世話になりました」

「いや、世話になったのは俺達のほうさ。そうだ、これをあげるよ」

一つの箱を取り出して、雪に手渡してくれました。

「なんですか?」「雪さんがここに来て一年目の記念さ。じゃ、俺は行くな」

そう言われて、部屋から出て行かれました。箱を開けてみると、中には小さな雪だるまの髪飾りが入ってました。

鏡の前に行き、髪につけてみます。そして一言『有難う御座います。雪はとても嬉しいです』と呟く。

何時ものように、仕事へと取り掛かります。


500,000HIT記念に続く

おまけ

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