460,000HIT記念品

「え、彩ちゃん?」「彩ちゃんがどうかしたんですか?」「昨日、初めて会ったんだ」「そうなの?」

「でも、大空寺そっくりだな。話し方といい、外見といい…」「何言ってるのよー!」「そうですよー!」

「え?」「あの人は似ても似つかないほどに、言葉遣いなんて綺麗ですよ」

「それに、素直よ」「はい!? す、素直?」「そうですよ」「私もあんな子が欲しいわ〜」

あの親にして、この子ありってかて…。何処までそっくりなんだよ、まったく。

「水月先輩。頑張るの良いですけど、夜は静かにお願いしますね」

少し間があり、水月はボッと顔を赤くする。まんざら、冗談では無いらしい。

茜ちゃんはその場から逃げだす。

「あ、茜〜!」

水月はその後を追いかけて行く。

「まったく、平和だね〜」

そう言って、コーヒーをすすって居ると、真那さんが走って来る。

「こちらに、彩様は来れてませんか?」「いや…来てないと思うけど…もしかしたらこの下に…」

そう言って、テーブルクロスをめくろうとした時、足に何かあたる。

ん? 何だ?

真那さんに見えないように、そっと中を覗き込むんで納得する。

なるほどな。

「どうでしたか?」「居なかったよ。また、勉強中に逃げ出したのか?」「はい…そうなんです」

「やっぱりね。でも、勉強が好きな人ってそんなには…」「いいえ!彩様には立派なお方になってもらいます」

あははは…やっぱりそうですか。

「仕方がありません。他を探してみます。どうもお騒がせしました」

真那さんが行ったの確認して、テーブルクロスの中を覗く。

「行った?」「ああ…」「そう…」

彩は出てくるなり、辺りを見渡しす。

俺って、そんなに信用ないのか?

「大丈夫みたいね」「大丈夫だって言ったろ」「あんたの事だから…」

ふにゅ。

親に似てよく伸びるなー!

「はなへ〜!」「まったく!お前の親といい、お前といい。どうして、年上の人に対する言葉使いって…」

「ひるか!」「そんな事を言うのか? このまま、あの人の所に連れて行っても…」

暴れていた彩は一瞬でおとなしくなる。

「お!さすがにそれは嫌みたいだなー」

そう言って離してやる。

「真那さんって、そんなに怖いのか?」

彩は黙って頷く。

「確かにな…あの人は怖いよな〜。逃げるからだろ? 違うのか?」

彩は首を横に振る。

「なるほどな。あの人のことがから『どうしてこんな問題も判らないのですか!』とか言って、

ビシバシってムチとかで叩きそうだもんな〜」

彩が青い顔をして、ゆっくりと俺の後ろを指差す。

ま、まさか…。

ゆっくりと振り返ると、そこには…。

「誰がそんな事をしたって〜!?エ〜!」

慌てて、彩を抱えて逃げる

「待たんかいコラ〜!」「待てと言われて、待つ奴が居るかって…」


470,000HIT記念に続く

おまけ

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