450,000HIT記念品

朝起きて目を開けると、目の前に大空寺顔があった。しばらく何も言わずに見つめあう。

ベットから飛び降り、パタパタと部屋から出て行く。

な、なんだったんだ〜いったい…?


「おはよう…」「あ、おはよう」

朝食の準備をしている水月が笑顔で答える。

しかし、朝から変な物を見たな〜。

「どうしたの?」「嫌な、朝から変な物を見たんだ」「変な…物?」「そう!」

水月は首を傾げる。

「そんな事より。朝ご飯、食べるでしょ?」「もちろん!」「もう少し待ててね」「おう!」

笑顔で答えると水月はニッコリと笑うい、そのまま台所へと消えて行く。

そういえば、大空寺にしては幼かったような〜? まあ、気のせいだなきっと。

水月が出してくれた朝食を食べる。


「大空寺…」「あん? 何か用事?」「何も無いのにお前を呼ぶような暇人は存在しない!」

「あんですと〜!」

大空寺は何時ものように吠えるが、気にせずに話を続ける。

「今朝、俺の所に来ただろ?」「あん? 何が悲しくて、お前の所なんぞに行かない行けないのさ?」

「そうか、とぼけるんだな!」「さっきから、何を言ってるのさ? 判るように説明しろ!ボケ〜!」

今朝見たことを大空寺に話す。

「それは、私であって私じゃないわね」「は〜? なに言ってんだ?」「凡人には一生判らないさ!」

ふにゅ!

「悪〜御座いましたね〜。どうせ、凡人の俺には判りませんよ!」「はなへ〜!」

「誰が離すか!馬鹿が!」「はんでふと〜!ほまえはんかへのこほのふんこふへ!」

「説明をするんだったら、離してやるよ!さ〜、どうする?」

大空寺はしばらく考えた後で頷く。

「はん!誰が教えるかボケ〜!」

大空寺はそう言って走って逃げて行く。

「待てコラ!」

大空寺を追いかけていると、脇から出て来た人にぶつかる。

「あいててて…」「どこ見とんじゃ〜!ボケー!」「え…?」

声の無視をジーっと見る。

「あに見てるのさ?」「大空寺…なのか?」「あん? 当たり前のこと聞くな〜馬鹿!」

何だ、このミニ大空寺は? まあ、大空寺も小さいが…こいつはさらに小さい。

「あにやってるのさ? うがぁ!」「ん!?」

驚きの顔をしながら、2人の大空寺を交互に見る。

「こうなったら仕方が無いわね。この子は私の子供さ」「こ、子供〜!子供が子供を産んだのか!?」

「うがあああぁぁぁ…!誰が子供じゃ〜!」

無言で大空寺を指差す。

「お前しか居ないだろ。他に誰が居る? 居るんだったら教えてくれ」

「彩さま、こんな所にいらしたんですか〜」

声がした方を見てみると、真那さんが立って居た。

「マナマナ…お久しぶ…」

ガン!

「マナは一つですよ」「はい…」「それでは、彩さま。お勉強の…」

真那さんは辺りを見渡す。

「彩様〜!どちらに行かれたのですか〜?」「勉強が嫌で逃げまわってるんだな」

「そんな事は、絶対にありません!彩様の将来について…」

長くなりそうなので、その場からそっと立ち去る。

大空寺の子供か〜。まて、だとすると…父親は誰だ? それに、何時からこの家に居たんだ? 謎だ〜。

「あ、雪さんがケーキ焼いてくれたのよ、一緒に食べましょう」「マジで!喜んで!」

ダイニングに行き、雪さんの手作りのケーキを食べる。

「なー、水月…」「何?」「今回は、特訓しても無駄だと思うぞ? あれは人間技じゃないし…」

「前だって、成功したもん!」「アレは、普通の人間だったからで。今回は、異世界の人だぞ」

「異世界…? だったら、なおさら負けられないわ! 人間の凄さを見せ付けてあげるわ!」

「頑張れよ…俺はこれを…う…体が…しびれて…」「ふふふ…逃げようなんて、あまいわよ!」

「また…雪…さんの…薬か…?」「ううん…自作よ。さ〜、付き合ってもらうわよ〜」

水月はそう言って、俺を部屋へと連れて行く。


460,000HIT記念に続く

おまけ

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