300,000HIT記念品 |
重い…体の上に何かが乗っているようだ。まさか!また水月が? うっすらと目を開けると、そこにはアホ毛が4本あった。 なんで目の前にアホ毛が? しかも、4本も? あー、なるほどな。 「おはよう!」「おはようございます」「おはようー!」「ああ、おはよう。何でそんな所に居るんだ?」 俺の上に座っている三人に問い掛ける。 「それはね。寝顔を見てたんだよ」「何でまた?」「秘密です!」「どうでもいいけど、どいてくれ」 『はーい!』 三人は元気よく返事をして、俺の上から飛び降りる。その後、三人を部屋の外に出して着替て台所に行く。 「おはよう!」「おはよう…」「どうしたの? なんだかだるそうだけど? 風邪?」 水月に朝あった事を説明する。 「それは災難ね」「そうだろ、せっかくの休みだって言うのによー」「いつまでも寝てるよりかはマシよ」 「それはそうだけど…」「はい、これ飲んで」「ありがとう」 水月からコーヒーを受け取り、飲みながらカレンダーを見る。 そっか、あの日からもう1ヶ月かー。そんなにたつんだなー。 「どうしたの? 難しい顔して」「いやな、あの日からもう1ヶ月もたつんだなーと思ってな」 「そうね。あの日から…」「本当に来るんだろうか?」「できれば、来てほしくないわね」 「誰も好き好んで、来てくれっていう奴はいないだろ〜」「それもそうね」 白銀も正常なりつつある。このまま、何もなければ、それでいいのだが…。 「なー、みなも?」「何?」「何で誘ってくれなかったんだよ」「だって、気持ちよさそうに寝てたから」 「起こせばいいだろ〜」「起こせるわけ無いじゃない!あんな可愛い寝顔を…」 真琴はポッと顔を赤くする。 「か、可愛い!」「そうよ!証拠写真でも見る?」「あるのか?」 真琴は、一枚の写真を取り出す。 「もー、まこちゃん。それ位にしよ」「嘘なのか?」「当たり前でしょ!これだから、馬鹿をからかうと面白いわね」 「だったら、まこちゃんも馬鹿だね」 恵が、芋きんつばを食べながらポツリと呟く。それを聞いた真琴は、キッと恵を睨みつける。 「どうしてよ?」「だって、この前…」「あー!それは言わないで」 真琴は、一人で騒ぎ出す。 「なー、恵ちゃん…。芋きんつばあげるから、詳しく教えてくれ」「うん、いいよ。それはね…」 真琴は、永遠の後ろ頭をスポーツバックで殴り飛ばし、気絶させる。 「はー…はー…まったく、油断も隙もあったもんじゃないわね」「たいした事じゃないと思うよ」 あっけらかんとみなもが言う。 「私にとっては、たいした事なの!」「アレだよねー。まこちゃんが、茜さんの大事にして物壊をしたってやつだよね」 みなもがそれを言いうと、真琴はキッとみなもを睨みつける。その後、何かを感じ取りゆっくりと振り返る。 「ふーん…。アレを壊したのは、真琴だったの〜!」「お、お母さん…」「ちょっとー、来なさい!」 「イヤー!助けて〜!」 家中に真琴の悲鳴が響き渡る 「なー、悲鳴みたいのが聞こえなかったか?」「気のせいでしょ」 水月はそう言って、コーヒーをすする。 リビングでテレビを見ていると、水月がやって来くてあたりを見渡す。 「誰も居ないみたいね」「どうした? 他の人が居たら、まずい事でするのか?」 顔面に一発貰う。 「馬鹿なこと言わないで!」「は、はい…」「今度の休みね。付き合ってほしいのよ」「どこに?」 「買い物よ!」「下着でも買うのか? だったら…」 5分程、お待ち下さい。 「今度、そんなこと言ったら…」「すいませんでした。もう言いません!」「判ればいいのよ!判れば」 「結局、何を買うんだ?」「アレに決まってるでしょ!」「あー!アレかー!」「だから、お願いね」 「で、何だ?」 水月はキッと俺を睨みつけるける。 「喜んでいいわよ。今晩から、カレーしか食べれないから、覚悟しときないさ!」「エー!何でそうなるんだよ〜!」 「それ位自分で考えなさい!」「俺が悪かった。だから、カレーだけは…」 水月に平謝りをする。水月はその光景を見て笑い出す。 「冗談よ。そうやってすぐ本気にして〜」「嘘…なのか? 良かったー、アレ食べたら生死の境をさ迷うもんなー」 そう言った後で、慌てて口を抑えるがもう遅かった。 「そう、そんなに食べたいの〜」「違う、断じてそんな事は…」 水月はしらーと俺の事を見てくる。 「本当に?」 うんうんと大きく頷く。 「仕方が無いわね。でも、アレを買いに行くの手伝ってよ」「任せとけ!」「お願いね」 「アレって何ですか?」「どわー!雪さん、何時からそこに?」「平謝りしてる時からです」 あの光景をずっと見られてたのか…。 「アレって何ですか?」「俺にも何の事やら、さっぱり?」「あ、危ない!」「え!」 フトボールが飛んできて、俺の顔面にHITしてその場に倒れる。 |
ー310,000HIT記念に続くー |