250,000HIT記念品 |
中に入った茜ちゃんは、いまだに理解できてないようだった。 「茜さん、今日は何の日ですか?」「今日?」「はい!」 みなもの問いかけに、茜ちゃんは真剣な顔で悩み始める。 「第一ヒント!とても大切な日です」「この馬鹿!それ言ったら、すぐに判るだろー!」 茜ちゃんは、しばらく考えた後で『あ!』と顔をする。どうやら気が付いたらしい。 「やっと気がみたいね」「まったく、自分の誕生日を忘れ奴なんて居なぞ」「ここに居るけどね…」 まだ覚えていたのかー。いいかげんに忘れよなー。 「とりあえず、座ろうぜ」「そうね」 茜ちゃんを座らせて、皆で乾杯する。その後は、水月は飲みまくるし、涼宮は相変わらず平気そうな顔している。 まー、そんな感じで皆は、自分なりに楽しんでいた。茜ちゃんを呼び出して、プレゼントを渡す。 早速あけて、すごく驚いた顔をする。 「茜ちゃんに人形って、似合わないよな…」「私は女の子なんですから」「そうだったのか?」 その発言に、茜ちゃんは拳を俺の目の前に構える。 「あ、こんな所に居た。もー、探したんだかね」「千鶴、ごめね」「わー。その人形、可愛いわねー」 「うん、今貰ったところなの」 茜ちゃんはすごく嬉しそうに、その人形を抱きしめる。 「やっぱり、人形は似合わないよな」 ポツリと呟いたつもりだったのだが、どうやら聞こえたらしく、スポーツバックとラクロスのラケットのダブル攻撃を受ける。 「皆さん、楽しそうですね」「そうね」「雪の時も、皆さんは…こうして祝ってくれでしょうか?」 「大丈夫よ、絶対に祝ってくれるわよ」「そうでしょうか?」「間違えなく、一人は確実にね…」 雪さんは不思議そうな顔をする。 あいててて……なんでラクロスのラッケとのセットなんだよー。頭ががんがんするー。 頭を軽く振って、皆の所に戻る。水月と雪さんが、一緒に居るのが目に入る。 「その顔、どうしたの?」「いや、いろいろとあってな…」 「手当てをしないと」「大丈夫よ、いつものことだから」 少しは俺のことを心配してくれなー。 「それより、もう渡したのか?」「もちろんよ!」「はい、大変喜んでいただきました」 「それは良かったな」「はい」 こうして、茜ちゃんの誕生日はずきていった。 翌朝、目を覚ますと物凄いことになっていた。それは、俺の横で裸の雪さんが寝ていることだ。 な、何で雪さんが隣で…しかも、裸! 一人で混乱していると、雪さんの部屋のドアがノックする音が聞こえた。 「雪さん、起きてる?」 この声は、水月!まずい、絶対に殺される。 さらに混乱し、慌てふためいていると雪さんが目を覚ます。 「おはようございます。昨晩は、とても充実した夜でした」 と顔を赤くしながら言う。 俺はいったい、何をしたんだ〜!誰か教えてくれー! そして、ゆっくりと雪さんの部屋のドアが開く。 |
ー260,000HIT記念に続くー |