220,000HIT記念品
そっと額に手を置いて、その後耳たぶを触ってみる。

「少し熱があるみたいだなー。はい」

雪さんに体温計を渡して、後ろを向く。

「まったく、あんな無理をするから…」「雪は、何も出来ませんから」

「何言ってるんですかー。雪さんは、何も出来なくないですよー」

雪さんは驚いた顔で、じっと俺の方を見ている。

「俺は、こう思うんです。雪さんが居たから、こうして皆が幸せに暮らせてるんだって」

それを聞いた雪さんは、軽く下を向く。ゆっくりと顔をあげて、またじっと俺の顔を見てくる。

「だから、何も出来ないなんて言ったら駄目ですよ!」「……はい」「それじゃー、俺は病院に行ってきます」

そう言って部屋から出るた時、水月とばったりと出会う。水月は、雪ダマルの付いたマグカップを持っていた。

こんなマグカップあったか? それより、中身が気になるなー。

「なー、水月?」「どうしたの?」「そのマグカップの中身って何だ?」「これのこと?」

水月はマグカップを指差す。俺は黙って頷くと、水月は自身万満に

「病気には、これが一番効くのよ!」「誰が言ったんだ?」「こうろぎもんたさんと、胃唐家のお父さん!」

「まー、それなら心配ないかー。俺はてっきり…」「てっきり、何〜!」

『俺が風邪をひいた時みたいに、刺激物かと思ってな』なんてことは、口が裂けても言えるはずもない。

「何なの?」「あ!病院に行って来ないとー」

そう言って、荷物を手に持って家から飛び出す。

病院に着いて中に入ると、誰かに呼び止められたので振り返る。そこには、天川さんがいつもの笑顔でたっていた。

「おはようござます」「あ、おはよう」「香月先生が、医局に来てほしいそうです」「判ったよ。ありがとう」

天川さんはお辞儀をして、仕事へと戻っていった。俺はそのまま、医局へと向かった。

医局のドアをノックすると、中ならかなりお疲れの様子の、香月先生の声がした。

「どうしたんですか? かなり疲れてるみたいですけど」「ごめんなさいね。昨日、急患が来てろくに寝てないものだから」

「お疲れ様です。ところで、何か話でもあるんですか?」「えーと、鏡さんと冥夜さんだったかしら」

「はい。そうですけど」「彼女達は、明日にでも退院できるわよ」「本当ですか!」「私が嘘を言ったことがある?」

確かに、香月先生が嘘を言ったことはない。

「だから、明日のお迎えよろしくね」「はい。って、俺なんですか!」「あら? 違うの?」

香月先生は悪戯ぽく笑う。

雪さんはあんな状態だし、やっぱり俺しかいないかもな。

「話は以上よ。早く病室にいってらっしゃい」

香月先生に軽くお辞儀をして、医局からでる。そのまま、皆に着替えを届けてる。

さて、これで終わりだな。よし、帰還するか〜。



みなもちゃんは、野球ボールを取り出して永遠目掛けて投げる。永遠はモップをもって身が目得る。

永遠は、モップを振るがあたらなかった。野球ボールは永遠の後ろに居た、茜さんにHITした。

その後、まこちゃんにもHITする。みなもちゃんはそれを見て、その場から逃走する。

永遠は、ダブルスポーツバック攻撃をお見舞いされる。

先ほど、まこちゃんにあたった野球ボールは、私が食べている芋きんつばの上に振ってきた。

「あ〜!芋きんつばが〜!」

その野球ボールを拾い、永遠目掛けて投げて、見事にHITさせる。

「俺が……いったい……何を……したんだ…ガク」

食い物恨みは怖いのよ!


その夜。病院を見て、不適に微笑む人が人影あった。

230,000HIT記念に続く

おまけ

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