190,000HIT記念品 |
「痛くありませんか?」「ぜんぜん、そんなこと無いよ。逆に上手すぎて眠りそうだー」 雪さんは、それを聞いて頬を赤らめる。水月達は買い物に出かけていないため、雪さんに膝枕をしてもらってそのうえ耳の掃除もしてもらっている 「こちらは終わりました。次は反対側を」「よろしく」「はい」 反対側をしてもらっている時に、あまりの気持ちよさに欠伸をしてしまう 「お疲れでしたら、おやすみになられてもよろしいですよ」「そこまで…」 「私のことは気にしないでいいですから」 雪さんは微笑む。 「じゃー、お言葉に甘えさて貰って…」「…はい」 雪さんは、それを聞いてにっこりと笑う。ゆっくりと目を閉じる。 「ただいま〜ってなにやってるのー!」 帰ってきた水月に雪は『お静かに、お願いします』という 水月は、そっと雪の膝の上を覗き込む。 「まったく、気持ち良さそうに眠っているわね」「…はい。とてもお疲れのようでしたので」 水月は大きくため息をつき 「もう少し、こうしててあげてくれない?」「はい、判りました」 水月は『お願いね』と言って、台所に消えて行く。気持ち良さそうに眠っている寝顔を見下ろしながら 「こうしてるだけで、雪はとても幸せです」 と小さく呟き、顔を紅くする。台所から水月が戻ってきて、紅い顔しながら『ねー、ちょっと代わってくれない?』と言う 雪は『はい…』とにこやかに微笑んで答える 二人は起こさないように起用に入れ替わる ゆっくりと目を開けると『おはようございます』と声が聞えてくる。これはもちろん、水月の声まである そっか〜、俺は雪さんに膝枕してもらい、そのまま眠ってたんだっけー 「気持ちよかった?」「ああ、すごくな。まさに天国だったぜー…」 ん? 今の声って…まさか!? 慌てて起き上がり、声のした方に振り返る 「うわー!なんで水月が〜!」「何よー、その態度はー!」 「何時から俺は、水月の膝の上にいたんだ?」「そうねー…」「お休みにならてから、一時間後くらいからです」 どこともなく雪さんが現れ、説明だけしてまた何処かに行ってしまう 冥夜さんのメイドになると、ああなるのか…? 「タケルちゃんは、ここに住んでたのよねー?」「うん、そうだよ。でも、今はどうでもいいよ」 「どうして?」「だって、マナマナがいるから」 武は、嬉しそうに微笑みながらマナマナの方を見る。 「嬉しいわ、タケルちゃん。今日のお夕飯は、好きな物にしてあげるわね。何が食べたい?」 武は少し考えて『カレー』と言う。 「それなら、買い物して帰らないとね」「うん!」 鏡のアホ毛アンテナに反応があり、立ち上がりあたりをキョロキョロと見回す。 「鏡、どうしたのだ?」「タケルちゃんが近くに居る!」「何!タケルが!」 二人は大きく頷き、飛び出して行く。 「何かあったのかしら?」「さー」 茜と千鶴は頭の上に?をだす。 二人は、反応をたよりに武を探す。しばらく探しまわり、武を発見する。 「あ、タケルちゃん!」「タケル!」 二人は走って、二人の前に立ちふさがる。 「タケルちゃん!今まで、どこに行ってたの? すごく心配したんだよ…」 鏡は涙目で武をじっと見詰る 「タケル、早く帰るのだ。こうして、鏡も心配している」 二人のその言葉を聞いた武は、怯えたような顔しながらマナマナの後ろに隠れる 「タケルちゃん…」「タケル…」「やめて下さい!タケルちゃんが、怖がってるじゃ無いですか!」 「あんたね!タケルちゃんをこんなにしたのは!」「貴様!タケルに何をした」 冥夜は持っていた刀を取り出し、マナマナに向けて構える。 「あなたを倒して、タケルちゃんを返してもらう!」「いざ尋常に勝負!」 「仕方が無いですね…。タケルちゃん、危ないから隠れていて」「でも…」「私は大丈夫だから」 武は小さく頷いて、茂陰に隠れてじっとマナマナの方を見ている 「さー、始めましょうかー。面倒ですから、二人同時でいいですよ」 マナマナは、そういうとニヤリと微笑む。こうして、武をかけた戦いが始まった。 |
ー200,000HIT記念に続くー |