150,000HIT記念品
「うがああああぁぁぁぁ…!」「騒ぐなー!暑苦しい!」

「暑いんじゃ〜!ボケ〜!」「仕方が無いだろ〜!クーラーが壊れたんだから!」

何で、こいつだけが残るんだよ〜。冥夜さんは『私は魔物を討つ者だから』とかいって居なくなるし、

白銀は何故か一緒に連れかれて居ないし、鏡さんは『タケルちゃんが行くなら、私も行く』ていって着いて行くし

玉野さんは子供たちを連れて里帰りしてるし、孝之たちは遅い新婚旅行中だし、茜ちゃんは買い物でていないし…水月は仕事だし。

「直せ!」「は〜?」「いいから、直せ〜!」「無理を言うな〜!今、雪さんが冥夜さんに電話はずだ!」

大空寺ともめていると、呼び鈴が鳴り響く。

「おい、客だぞ!」「お前が出ろよ、何もして無いんだから」「あんですと〜!お前も何もして無いだろうが〜!」

「あのー…このような物が届いたのですが…どうしましょう?」

雪さんは箱を一つ抱えていて、後ろにもまだ箱が沢山詰まれていた。

箱を運んで、テーブルの上に並べてみる。

「あんた、変なもの注文したんじゃ無いでしょうねー!」「するかー!」

箱を見ていると、大きく『は』とか『あ』とか『み』とか訳の判らないひらがなが一つずつ着いている

なんだこれ〜?『は』に『あ』に『み』に『ま』…『ゆ』だ。なんだこれ?

送り主の名前も無しかー…。あやしー…怪しすぎる…。

「一つ…開けて見ませんか?」「そうですね」

『は』と書かれた箱を開けてみると、中身はどこかで見たような人形が入っている。

「なんだこれ?しかも、裸だぞ!」「うが!これは…入院女!」

そうだ!この人形は、涼宮にそっくりだ…だとすると、こっちは…?

次に『み』の箱を開けてみると、やっぱり水月そっくりの人形が入っていた。

「今度は水月かー」「そのようですね」

次々に箱をを開けていくと、みんなの人形が出てきた

「あんで、私のまであるのさ!」「俺に聞かれても知るかー!」「私のも…あります…」

「誰がこんなものを、送りつけて来たんだ?」

しばらくその人形を眺めていると、いきなり動き出した。

「うわー!」「きゃ!」

俺たちはにいっせいに壁にへばりついて、その人形をじっと見詰る。

人形はいそいそと箱から、服を取り出して着替え始める

「な、何なんだ…いったい…」「何でしょうか?いったい…」「人形じゃないことは…確かね」

しばらくて着替えを終え、机から降りてくる。

「うわー!こっちに来るぞ!」「来るなー!ボケ〜!」「怖いです…」

雪さんは俺に引っ付いてきた。あ〜…雪さんが、こんなに近くに……。

一定の距離をいてぴたっと止まり、ぺこりとお辞儀をする。

「え!」「ん?」「何でしょう?」

「私たちは、お手伝いロボットのHAND_MADです」

「こいつら、喋ったぞ!」「ロボット…?」「メイド…?」

その後はHAND_MADの自己紹介を聞き、大空寺の方を見る。

「おい!大空寺」「あにさ!」「あっちの方が可愛いなー」「あんですと〜!私だって、十分に可愛いさ!」

「HAND_MADあゆの方がおしとやかだし、おとなしいし、気立てがいいし、その他もろもろでいいよな」

「あんですと〜!私が、ロボットに負けてるって言うんかい!」「ああ…そうだ!」

「うがああああぁぁぁぁぁ…!お前なんか猫のうんこ踏め〜!踏め〜!踏め〜!」

あれ?雪さんどこに行ったんだ?

探してみると、雪さんは自分のHAND_MAD雪と楽しそうに話をしていた。

HAND_MADあゆを大空寺の頭にポンと乗せてみると『いきなり、何するんじゃい!われ〜!』と頭に乗せたHAND_MADあゆが吠える

うわ!やっぱり、大空寺は大空寺なんだな…。でも、これだと…騒がしさが二倍だなー。

「ただいま〜!あ〜暑い…あれ?まだ、直って無いんですか〜…って何ですか…それ…」

「これかい?」

HAND_MAD茜を手の上に乗せて、茜ちゃんの前にだす

「はい…何で、私そっくりなんですか…?」「俺にも、よく判らないんだ…」

茜ちゃんはふと視線落として、足元に居るHAND_MAD遙をみる

「あ、お姉ちゃんも居るですね…」「そうなんだ。とりあえず、はい!」

HAND_MAD茜を、茜ちゃんの肩に乗せる。

「始めまして、HAND_MAD茜です。よろしくお願いします」「あ!こ、こちらこそ、よろしくお願いします」

HAND_MAD茜と茜ちゃんの自己紹介しあう光景は、実に不思議な光景だ。

それからも、帰ってきた人のHAND_MADをその人に渡す。しばらくしてクーラーは取り替えられ、涼しくなった。

工事の人が帰る時に『これで、壊れることは無いだろ〜。存分に使うが良い!』と書かれたメモを受け取る

思う存分って…電気代は誰が出すと思ってんだよ…ん?まだ続きがある『電気代はご心配なく、太陽光発電ですので』

これは、マ…真那さんが書いたんだろうなー。

「あ〜、助かったー」「はん!だらしが無いわねー!」「そうね!男ならもっとしゃきっとしなさいよ!」

「お前だって、さっきまで暑い暑いって言ってたろ〜!」「そんな昔のことなんて覚えて無いわね!」

くいくいと服が引っ張られたので、見てみるとHAND_MAD水月がよじよじと登って居たので、肩に乗せてやると紅い顔をする

そう言えば、水月はまだ帰ってきてなかったんだな…。HAND_MAD雪が欲しいな〜……。

そんなことを考えていると、耳を引っ張られる。

「いたたたた…」「何を考えてるのよー!」

水月とまったく同じことを…まさか!ここに居るHAND_MADって本人そのままなのか?

「判ったから、離してくれ…」「本当かしら〜?」

大きく頷くと、疑いの眼差しをしながら離してくれる。

「ね〜、孝之君のは無いの?」「え!そう言えば、俺のも無いなー…」

「どうせ、糞虫のなんか作っても意味が無いから、作らなかったのさ!」

「あ〜、孝之君はそんなのじゃないよ〜!」「はん!今ここに無いのがいい証拠さ!」

鋭い目で涼宮を見ながら言うが、涼宮も負けじとにらみ返す。二人の間に割って入と、

大空寺は何処かに行ってしまう。

「まさか…孝之のがあったら…」「ち、違うよー!孝之君のがあったら、この子も喜ぶと思ったから…」

それはそうだな。水月は俺のがあったら嬉しいのかなー?もし、そうじゃなかったら…俺っていったい…。

「ただいま〜!ね〜、外でこんなもの渡されたんだけど、誰か頼んだの?」

「お帰り、何を渡されたって?」「これよ、これ!」

水月は、三つの箱を俺に渡す。早速開けてみると、孝之の人形が入っていので、

それを涼宮にそれを渡すと、走って部屋に消えていく。

これは、俺のだろうな…。

その人形を眺めている時に、水月は俺の肩の上に居るHAND_MAD水月に気がついて、じっと見る。

「何これ?」「さっきのと同じように届いたんだ。他の皆も、それぞれ一体ずつ持ってるぞ!」

水月は驚いた顔したあとざーっと眺め、へーといった顔をする。

「ほら、お前のだ!」

水月に渡そうとした時、HAND_MAD水月は俺の服を持って嫌がる。

「嫌や…みたいね」「そうらしいな…。変わりに、俺のやるよ。ほい」「ありがとう」

受けっと水月はほんのりと頬を赤らめる。

「その子が一緒なら、心配無いわね!」「え!何が?」「それくらい、自分で考えてよ!ね〜」

俺の肩に居る、HAND_MAD水月に微笑みかけ、着替えをしに部屋に消えて行く

「きっと、変な気を起こさない用にってことよ!」「あ〜なるほど…って俺がいつそんなこと…」

「さっきのは違うの?」「うぐ…反論できません…」

孝之が帰ってきて、部屋の前に通る時、そのまま部屋に引っ張りこまれる。

しばらくして二人が出てくと、孝之の肩にはHAND_MAD遙が、涼宮の肩にはHAND_MAD孝之が乗っていた

二つのHAND_MADはほんのりと顔を赤らめている。

あれ?白銀の箱が無いぞ。どこに行ったんだー?

キョロキョロと探していると、鏡さん達が取り合いをしているのが目に入る。

そう言えば…白銀本人はどこに行ったんだ?


「誰か〜…!助けてくれ〜…!」

何故か山奥でさ迷っていた。

160,000HIT記念に続く

おまけ

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