140,000HIT記念品
「早く起きてください」「ん?…判ったよ…」

こうして、雪さんに起こしてもらえるなんて、幸せ〜

そんなことを考えていると、いきなり耳を引っ張られる

「いだだだだ…」「はいはい〜!早く朝ご飯食べてね〜!」

水月は嫌味のように言いながら、そのまま台所まで連れて行かれる。

「どうして、私が起こした時はすぐに起きないで、あの人が起こしたらすぐに起きるのよ〜!」

「うーん…やっぱり、起こし方の違いだろうな!」

ウンウンと頷くと頷いていると、雪さんがコーヒーを持って来て俺の渡して次の仕事をし始める

水月は素早く雪さんの所に行き、何やら話している。

何を話してるんだ?まー、俺には関係ないことだろうな

「あ〜!また居なくなってる!タケルちゃんどこに行ったの〜!」

何時ものように鏡さんが白銀を探して、大騒ぎをしている。

「武様なら、もうお出かけになりました」「まったく、朝から騒々しいわねー」

榊さんがあきれた顔でそれを眺めている。

「タケル〜?タケル〜?」「冥夜様、武様はお出かけになりました」

「鏡、一緒にタケルを探そうではないか」「見つけたら〜!ただじゃ〜!おかないんだから!」

それにしても、家も賑やかになったもんだな〜。

「うがああああぁぁぁぁぁ…!」

またいつもの遠吠えですな。次は何が聞こえてくることやら。

トーストをかじっていると、孝之と涼宮が起きてくる。

「おはよ〜…」「おはよう…」

真っ白な大空寺が俺の前にやって来る。

「お前はどんな教育をしとるんじゃー!」「何のことだ?それより、何で白いんだ?」

「うがああああぁぁぁぁぁ…!全部、お前のところのガキの仕業やろうが〜!」

「私は何もしてないもん!」「待てこら〜!」

たぶん、ドアのところに黒板消しでもセットされてて、小さいからそれに気がつかないで開けて…

まー、そんなところだろー。しかし、黒板消しをどこから持ってきたんだ?

「お兄ちゃん、黒板消し知りませんか?」「それなら、大空寺の部屋にあると思うぞ」

茜ちゃんは何でだろう?といった顔しながら大空寺の部屋に向かっていく。

そう言えば、連絡用にって冷蔵庫に小さな黒板を付けたんだったな。

「孝之君、いってらっしゃい」「いってきます」

孝之は軽くキスをして出掛けていき、次に白大空寺と玉野さんが仕事に行く

「遙ー…ちょっといいかしら?」「え、どうしたの?」

「ん、ちょっとあそこの部屋で話したいんだけど…」「うん、いいよ」

二人は寝室へと消えていく。

そろそろ、仕事に行くかー!

「お兄ちゃん、途中まで一緒に行きませんか?」「別にいいぞ」

二人で家から出る。


「話って何?」「あ、うん…遙に受け取ってほしい物があるの…」

遙はすごく驚い顔をする。ポケットに手を入れる

「遙…手だして…」「こう?」

遙は片手を前にした手に、ポケットから取りした物を置く

「え、指輪?これって、水月の大切な物じゃないの?」「そうだったんだけど、もう私には必要ないから」

「そうなの…?」「ね〜遙!今から言うことをよく聞いほしいの…」

遙は黙って頷きじっと私の方を見る。

「その指輪ね…あの日に、孝之に買って貰った物なの…」「え!」

遙はそれを聞いて指輪をじっと見詰る

「あの日に孝之が遅れていったのは、私のせいなの…」「……」

「私が、孝之を呼び止めなかったら…遙があそこに居ることもなかったのに…私さえ、我慢すれば

よかったのに…。あの時は、正直にすごくうれしかった。遙より少し先にいけたって…

でも、私がそんなこと考えてるいる間に遙は…」

「もういいよー…!だって、あの日は水月の誕生日だったんだから、仕方がないよ」

「遙…」「私はね、水月にはすごく感謝してるんだよ」

「え!」「私が寝ていた、三年かの間…孝之君をずっと支えててくれた。それだけで十分だよ」

「でも…私は遙から、孝之を…」「それは仕方が無いよ…だった、水月も好きだったんだよね…孝之君のこと…

「え!」「たまにね、孝之君のこと見る目がおかしかったから…」

「でも、孝之が選んだのは…」「私だったんだね…でも、これで良かったのかも知れないね」

「え!何で?」「だって今の水月はすごく幸せそうだから」

遙のその発言に思わずボッと紅くと、それを見た遙はクスクスと笑う

「ちょっと〜、何がおかしいのよー」「だって、今の水月の顔…」

「何よー!遙だって、毎朝…お出かけのキスしてちゃって…」「あ、あれはね…」

遙は、大慌てで言い訳をする。

「これ本当に、貰っていいの?」「うん、それを何時までも持ってると、孝之のことを…」

「大切にするね」



箱を見ながら家に帰っていると、後ろから鞄が飛んでくる。

え!何で、鞄が〜!

気がついた時はもう遅く、顔面にHITして一瞬花畑が見える

「みぎゃ…!」

頭を軽く振りながら起き上がり、飛んできた鞄を探すと近くに茜ちゃんの鞄が転がっていた

「大丈夫ですか?」「何度も、何度も!人を何だと思ってるんだ!」

「だって…何回も呼んでも気がつかないから…」「だからって、投げることはないだろ!」

「そうですね…ごめんなさい」「まったく、今度からやるなよ!」「はい…」

二人で家に帰ると、いつものように騒がしかった。

「お帰りなさいませ、お鞄をお持ちします」「いや、自分でやるからいいよ」

「さようでございますか?」「あ〜、お兄ちゃん鼻の下が伸びてるよ!」

茜ちゃんがそれを言い終わると同時に水月が現れ、耳を引っ張りったまま寝室に連れて行かれる。

「私…何かしましたか?」「いつものことですから、気にしないほうがいいですよ」

「そうですか…」

雪さんは心配そうな顔をしながら、俺たちの姿を見ている

「前から聞こうと思ってたんだけど。私のどこが気に入らないの?」「全部!」

と軽い冗談で言うと、水月の鋭い視線が突き刺さる。

「冗談だよ…、水月に不満があるわけないだろう」「本当かしらー」

「なんだよー、疑ってるのか?」「あの行動を見せられて、信じろって方が無理ね!」

仕方が無い…あれを出すか〜

「ほら!」

水月の方に箱をほうると、慌ててそれを受け取る

「何、これ?」

そう言いながら箱を開けて中身を見て、驚いている。

中身は、小さなイルカのついたネックレスである。

「帰りな…出店で見かけたんだ。イルカ好きだったよなー?」「うん!ありがとう」

水月はうれしそうに、そのネックレスを眺めている。部屋から出ると、雪さんだいた。

「雪さん、どうしたんですか〜?」「お茶でも、お持ちしようかと思いまして」

「俺は、お茶より雪さんの方がいいな〜…」

それを言い終わると同時に、後ろから水月の飛び蹴りをくらい、壁にめり込む

「お兄ちゃん…生きてるー?」「パパ…、大丈夫?」「もー!最低ー!」

最低かー…。でも、これはやり過ぎではな気が……ガク

「ちょっと〜、お兄ちゃん!大変、誰か〜救急車!救急車!」

150,000HIT記念に続く

おまけ

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