100,000HIT記念品
待ち合わせ場所に行くと、もうみんな来ていた。

「遅くなって、悪い」「ううん、私たちも今来たところだら」

着替えを済ませ、外で女性人が出てくるのを待つ。もちろんみなもも着替えさせれている。

しばらくして、女性人が出てくる。俺と孝之は涼宮と茜ちゃんに見とれる。

そんな俺たちの耳を水月が引っ張る。

「いたたたた…」「いだだだだだ…」

「そんな顔しない!まったく、こっちが恥ずかしいじゃない!」

「どうせ、私は眼中にないんでしょうね〜!」

水月のつめたい視線が突き刺さる。

「そ、そんなことはないさ〜…な〜」「そうそう、筋肉馬鹿でもな〜…」

孝之は言ったあとは!っと自分が言ったことの、恐ろしさに気が付いたようだ。

「誰が筋肉馬鹿ですって〜!」「冗談だ…な、少しは落ち着け…」

孝之は慌てて弁解しようとしたが、もう遅かった。水月にやられた孝之を恵ちゃんが突っついている。

死んではいないようだ。

「いざ、勝負勝負!」「いいわよ!返り討ちよ」

永遠と真琴ちゃんのが勝負が始まる。俺はみなもと一緒にそれ眺めている。

しばらくして、孝之が目を覚ます。

「その状況で、よくあんなことが言えるなー…感心するぜ〜」

「昔の癖ってやつだな」

癖といえるものなんか〜?

二人の対決は、50回やって、25勝25敗で引き分けに終わる。

次は、母親対決だ。今の水月で茜ちゃんに勝てるのかな〜と正直思っていると、いい勝負している。

他のプールで恵ちゃんが浮かんだり、沈んだりしていた。

それに気が付いた永遠が駆け寄って行き、それを眺めている。

しばらくして、真琴ちゃんが来てなにやら話をしている。しばらくして永遠が驚く

そのあと真琴ちゃんが永遠を蹴飛ばす。

「なんか、前にもこんなことがあったな〜」

気が付くと、孝之がそばに来ていた。

「前?」「ああ、昔な…聞きたいか?」

黙って頷く。孝之はゆっくりと話し始める。

「あれは、俺と遙と水月と茜ちゃんでプールに行った時のことだ。」

「そんなことがあたのか〜…なんで俺を誘わなかったんだ!」

「あれ、そうだったか?」「そうだ!」

「ま〜、それは置いといてだな〜。実はな…」

孝之が言い終わる前に涼宮が来て、孝之の口を抑えてそのまま連れて行った。

いったい、何があったんだ?あとで、水月にでも聞いてみるか〜

水月と茜ちゃんがいる方を見てみると、すごい野次馬がいた。

さすがにあの二人だと、それくらい当たり前だな。

しばらくして、二人は戻ってくるなり倒れこんだ。

いったい何回やったんだ〜…。ずっと見ていたみなもに聞いてみる。

「50Mを50回と100Mを20回だよ」

それは倒れるわな…。

涼宮がカキ氷持ってきた。正確にいえば孝之に運ばせてきただ。

さっきのことで何かあったらしい。

「みなもちゃんはどれがいい?」「イチゴ!」

みなもはイチゴを受け取って嬉しそうに食べ始める。

「恵は私と一緒のね」「うん」

涼宮が食べているカキ氷が今まで見たことない色だった。二人とも美味しそうに食べている。

「それなんだ?」「え、これのこと」

「ああ、気になってな…見たことないし…」「芋きんつばだよ」

「あ〜なるほどとな…え〜!」「どうしたの?」

涼宮は不思議そう顔をする。

「これ食べたら、帰るか?」「そうだね」

カキ氷も食べ終わったので着替えを済ませて、みんなと判れて家に向かう。

「今日は楽しかったか?」「うん!お母さんのすごいところもみれたし」

それを聞いて水月は顔を紅くする。一方、永遠は納得がいかない様子だった。

「どうした〜?もしかして、負けたのか?」「引き分け!あ〜くやし〜!」

その後も一人でブツブツ言っていた。

「ところで、水月の方は勝ったのか?」「まさか、私が負けると思ってるの!」

水月の鋭い視線が俺に突き刺さる。

「負けてはないわ…」

どうやら、こっちらも引き分けだったらしい。

クイクイっとみなもがズボンを引っ張る。

「どうした?」「ね〜、またみんなで行こうね」

「そうだな、また今度な」

みなもの頭に軽く手を置く。

「さ〜!帰ったら、昨日の残りのカレーよ〜!」

俺とみなも顔を見合わせて、うんうんと頷く。

「な〜、水月…」「なに〜?」

「外食しよ〜…ね〜いいでしょ〜」「駄目よ!残したままだと、勿体無いでしょ〜」

俺とみなもはがっくりと肩を落とす。そのままとぼとぼと家に帰る時にあることに気が付く。

「お母さんの誕生日のプレゼント用意したか?」「ううん、まだ…」

「じゃ〜、今度一緒に買いにいくか〜?」「うん!お昼は…」

「判ってる、何でも好きな物を食べさせてやるよ」「やったー!」

みなもは嬉しそうに飛び離れる。

「何を話しての?」「お前は用意したのか?」

「え、何を?」「お母さんにあげるプレゼント」

「うん、してあるよ」「何をあげるんだ?」

「まだ秘密!」

そう言って永遠は走って、先を歩く水月の所に行く。

みなもは歩きながうとうとしている。仕方がないのでおんぶしてやると、そのまま眠ってしまった。

少し急いで、水月に追いつく。

「寝ちゃったの?」「疲れたんだろう」

「そうね…」

水月は優しく笑いながら、みなもの寝顔を見ている。本当に可愛い寝顔だ。

次の日に真琴ちゃんたちを預かることになろうとは、この時は知るよしもなかった…。

110,000HIT記念に続く

おまけ

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