雪さんの行動をじーと眺める
洗濯物を干す。しばらくして、それを取り込む。そして、それをたたんでアイロンがけをする
そのあと、少し疲れたのか自分で肩を数回叩く
もうすっかり家事がいたに付いちゃってわね
「あの〜雪に何か付いてるでしょうか?」「え!?」「先ほどから、ずっと雪のことを見ていたので…」
「雪さんをみながら、家事がすっかりいたに付いたなーって思ってあのよ」「そうですか?」
雪さんはキョトンとした顔をする
「雪さん。ちょっとここに座って…」
一つの椅子を引く
「ここにですか?」「そう!」
雪さんはその椅子に座る。それを確認して立ち上がり、雪さんの肩をもみはじめる
「あ…気持ち…良いです…」「結構、自信があるのよ」「でも…駄目です…あ!」「遠慮なんていらわないよ」
「ですが…あ!雪は…あぁ…良いです」「何も気にしなくて良いの」「はい…あぁ…良いです…」
「はい!終わり」
雪さんの両肩をポンと叩く
「どう?楽になった?」「はい。凄く楽になりました。有難う御座います」
雪さんは笑顔で頭を下げる
「もーそんなことしないで、雪さんには苦労をかけてるんだから…」「でわ、今度は雪が…」「え!?」
雪さんは立ち上がり、今まで座っていた椅子に私を座らせる
「わ、私は…」「遠慮なさらないで下さい…」
雪さんにっこりと笑い、肩を揉み始める
雪さんの肩揉みは、まさに神手さばきといった感じで気持ちよく、いつの間にか深い眠りに落ちていた
「ただいま〜」『し〜!静かにお願いします』
何があるんだ?
『何が…』
雪さんはにっこりと笑い、俺をとある場所に連れて行く。そこでは、水月が気持ち良さそうに寝息を立てていた
『これだからか…』『はい。お疲れのご様子なので。そっと…』『解ってるよ』
雪さんと一緒に、気持ち良さそうに寝ている水月を眺める。数分後、この安らかな時間は核弾頭の投下ともに消え去る
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