「ほら、起きて…会社に遅れるわよ…」
水月はそういいながら布団を剥ぎ取る
「あと…五分…」「駄目!」
水月はそうきっぱりと言い放つ。しぶしぶ、目を開けるて水月の格好を見て目を瞑る
「何を目を瞑ってるのよー!」「いや…これは絶対に夢だなーって思ってな…そんな訳で、おやすみ…」
「あ、おやすみ……じゃな〜い!」
ドカ!
「うぎゃ!」
水月は、俺をベットから蹴落とす
「何するんだよ!」「起きないから、最終手段をとったまでよ」
水月は勝ち誇った顔でこっちを見る
「だー解ったよ。起きるよ…その前に、それを着替えろ!」「え!?これ…?」
水月はくるりと一回転する
別に回らなくて良いって
「最近、ずっとあでしょ」「まあな…」
窓の外を見ると、何時ものように雨が降っていた
「だから、服が乾かないのよー」「何時も同じ服着てたくせに…」
スコン!
「余計なことは言わない!」「はい…」
頭を抑えながら答える
「それで、雪さんから服を借りたのよ」「そのメイド服をか?」「そう!」
「よくサイズがあったな〜胸のサイズ違うのにのに…」
しばらくお待ち下さい。ただいま半殺しにされてます
「誰の…サイズのことかしら〜?」「最近たれ始めてる…」「まだいうか〜!」
しばらくお待ち下さい。本気で殺されかけてます…
「ただいま〜」「お帰りなさい!」「うわ〜!」「な〜に?その反応わ〜!」
水月は不機嫌な顔でこっち見る
「いや…何時もなら雪さんが出迎えてくれるから…」「私だと不満なの?」
水月はしらーっとこっちを見てくる
「いや…。別にそんなことは無いけど…。やっぱり雪さんのほうが…」
水月はギロッとこっちを睨みつける
「そう…考えていることが良く解ったわ…」
水月は、ソフトボールではなく鉄球を取りだす
「な、何で…て、鉄球!」「特別だからよ…」「ま、待て…」「問答無用〜!」「ギャー!」
鉄球は顔の横を通り、ドアに突き刺さる。腰が砕け、その場に座り込む
「な、何があったんですか?」
雪さんが走って来る
「あ、別にたいしたことじゃないわよ…」
水月は雪さんに笑顔で答える
「そうですか…それでは、雪はこれで」
雪さんはどこかに行ってしまう。水月は笑顔を手を振りながらそれを見送る
あ〜雪さん…戻ってきて〜!
「さ〜ご主人様。参りましょうか〜」
水月は引きつった笑顔でこっちを見る
「いや…いやだ…」
後ろに下るが、簡単に部屋の隅に追い込まれる
「何を怖がってらっしゃるんですか?ご・しゅ・じ・ん・さ・ま」「水月が壊れた〜!」
ボカ!
「誰が壊れたですって…とにかく、一緒にいらっしゃい!」
水月は俺を引っ張って部屋へと連れて行く
「また、何かあったんでしょうかね?」「さ、さぁ…雪は何も知りません…」
ギ〜…
「あ、出て来ますよ…」「あ〜すっきり〜」『あ、水月先輩の肌がツヤツヤに!』『本当ですね…』
ポテ…
『あ、完全に干乾びてますよ…』『仕事の後に、こってり絞られたんでしょうね…』
二人で『南無〜』といいながら手を合わせる
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