あ、タケルちゃん。あんな所に居た!
純夏は武に駆け寄る。
「タケルちゃ〜ん!」「武…そなたの横に…」「駄目〜!」
純夏と冥夜は睨み合う
鏡よ。そなたの思い通りにいかぬぞ…
冥夜は刀を抜く
「やはり、そなたとは決着をつけねばな…」「そうみたいだね…」
純夏は純夏特性のこんにゃく剣を取り出す
「お前ら…どっからだした?」「鏡…覚悟〜!」「それはこっちの台詞だよ〜!」「阿保らしい…」
武は一人歩いて行く。二人はそれにまったく気が付くことなく、戦い続ける。
「ここが良いかな…」
武は適当な場所に腰を下ろす
「え!?」
武の横で驚きの表情を浮かべる千鶴
ど、どうして…白銀君が…
「な、何でこっちに来たの?」「あ〜あっちで決闘が始まってな…」「鏡さんと御剣さん…?」
武は黙って頷く。千鶴もそれを見て納得する
「委員長はここで見てたのか?」「あのね〜その委員長っての辞めてくれない?」「どうして…?」
千鶴はため息をつく
「私はもう委員長じゃないんだから…」「千鶴って呼べっていうのか?」
千鶴は一瞬で顔を真赤にする
「嬉しい…」「キャ!」
後ろで慧が不適に笑う
「だ、誰が…」「無理は体に良くないよ…」「うるさいわね〜!」「榊さんって所かな。なーどう…思うって…」
お取り込み中だな
「ガルルルル……」
「綺麗…」「そうだな…」
遙は俺の方に体を傾ける
「こんなに綺麗なお星様を見たの、何年ぶりかな〜?」「さあな…俺達が住んでる所はこんなに見えないからな」
「そうだね…」
暫く遙と一緒に夜空を眺める。すると、流れ星が流れる
「あ…」
遙は凄く残念そうな顔をする
「大丈夫だって、また流れるって…」「そ、そうだよね…」
また、流れ星が流れる。遙は必死に何かをお願いする
「何をお願いしたんだ?」「秘密…」
遙はにっこりと笑う。それを見てフッと笑う
岩の上に座り、夜空を眺める
「よっこらせっと…」「え!?」「綺麗だな…」「はい…とても綺麗です」
暫く沈黙が続く
「あの…水月さんは?」「子供達を寝かしに行ったよ」「そうですか…」
また、沈黙が続く
「雪もいずれ…このお星様の仲間になるんですね」「え!?どうしたんだ…いきなり?」
軽く下を向く
「死んだ人は、空に上りお星様になるんです。そして、そこから皆を見守り続けるんです」
その話を笑いもせず、まじめに聞いてくれる
「そうだな。きっとそうだな。でも、それはかなりあとの話だろ?」「そうですね…」
にっこりと笑う
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