ONE〜君が居た季節〜
呼び鈴を何度も鳴らしても、返事が無いので中に入る。部屋のドアをノックしても返事が無い。

仕方がないので中に入って、布団をはぐるとそのには居なかった。ベットの下かな?と思い覗いてみる。

でも、そのにも居なかった。

う〜…どこにも居ないよ〜。このままだと遅刻だよー。

その時、クローゼットから何やら物音がしたので開けてみると、その中で寝ていた。

「もー、起きてよ〜。早くしないと、遅刻だよ〜」

やっとの思いで起しす。この時すでに、走らないと間に合わないくらいになっていた。


「もう少し、寝かせてくれよう」「だめだよー。そんなことしてたら、遅刻するもん」

「涼宮がせっかちすぎるんだよ」「そんなこと無いよー!」「あるな!」「何よー」

走りながら、そんな話をしている時

「あ、前!」「え?」

それに気がついた時は、避ける事も出来ず見事にぶつかった。

「あいたたたた…」「ねー、見たでしょ!今のどう見てもわざとよね〜!って遙じゃない」「お、おはよう」

「と言うことは…やっぱり!あんた、狙ってやってるでしょう!」「誰がお前なんかを!」

「何ですって〜!」「やるってのかー!」「急がないと、遅刻だよ」「そうだった!走るぞ」

何とかギリギリ滑り込むことに成功する。


授業が始まってしばらくして、眠気に襲われる。仕方がないので、速瀬の髪を指に巻きつける。

こんなことをして、眠らない訳が無い。数回、速瀬の髪を引っ張る結果になった。

授業が終わりると速瀬は、俺を廊下に連れ出す。

「ちょっと!私を何だと思ってるのよ?」「目覚し時計!」「あんですってー!」

速瀬は拳を俺に向ける。その時、俺は教室内を指差す。教室の中からの視線に気がつき、人気の無い所へと連れて行かれる

「まさか!速瀬、お前…」「ち、違うわよ!」「何だ、違うのか」「死にたいの?」

顔と手を大きく振る。速瀬はため息をついく。

「いい!今度、あんなことやったら、どうなるか判ってるわね!」「どうなるんだ?」「今から見せてあげようか?」

手を横に振る。速瀬はささっと、先に教室に向かう、速瀬の後ろを歩いている時、バナナの皮を踏んですべる。

とっさに速瀬の髪を掴み、グイっと引っ張る。その後、速瀬に殴られたの言うまでも無い。


教室に戻ると、涼宮が俺の所にやって来て、心配そうな顔で俺のを見る。

「大丈夫?」「ああ、これくらい平気さ」「まったく、言った端からやるんだから」

「だから、バナナの皮があってだなー…」「誰が信じるのよ。そんな嘘」「嘘じゃないって。涼宮なら信じてくれるよなー」

涼宮は、その問いかけにすごく困った顔をする。

「遙、こんな馬鹿の言うことを、真剣に考えなくていいわよ!」「誰が馬鹿だ!」

「言われて腹をたてるって事は、自分がそうだって認めるのね」「何でだよー?」「それが判らないって事は、馬鹿って事ね」

「何だと!」「もう先生、来てるてよ」「え!」「嘘!」

前を見てみると、先生はすごい剣幕で、こっちを睨み付けていた。廊下に立たされる。

「あんたのせいよ!」「何でだよー!」「あんたのせいで、立たされたるんだから、責任とってもらうから」

「何でだよー。そもそも、お前が…」「お前ら!うるさいぞ!」『すいません…』


この時、伺いもしなかった。こんな、何も変化の無い日常が何時までも続くことを。

そう、あの日が来るまでは…。俺が消える日が来るまでは…

ーENDー



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