魔物ハンターあゆ
私は、大空寺あゆ。私は、この世に蔓延る糞虫を退治している。今日も、糞虫のに滅ぼされされた街にやって来た・

ここね。糞虫が居るって場所は…。

ゆっくりと街の中に入る。そこは、恐ろしいほど静まり返っている。

まったく、何処に居るのさ?

「うがあああぁぁぁ…!居るんだったら、さっさと出て来いさ」

後ろで物音がする。銃を抜き、構えながら振り返るが、そこには何もなくかった。

気のせい? 嫌、違う…あいつが居たさ。

後ろに殺気を感じ取り、横に飛びながら身を翻しながら打つ。だが、全てかわさる。

「グヘヘヘヘ…」「なかなかやるわね! でも、この私に出会ったのが最後さ!」

糞虫が突進して来る。それをかわして数発体に打ち込むが、致命傷を与えることは出来なかった。

く!なんて硬さなの!

再び突進して来る。

「馬鹿の一つ覚えね!」

そう言ってかわす。糞虫の狙いは私ではなく、私の持っている銃の方だった。

まずい!

糞虫はニヤリと笑い、銃を弾き飛ばし顔の前に爪を突きつけて来る。

「グヘヘへ…」「さ、一思いにやるさ!」

糞虫は何かに気が付いたらしく、走り出す。その方を見てみると、人影が目に入る。

こいつ!

急いで糞虫の後を追いかけて、走り出す。糞虫の攻撃から、身を呈して守る。

「つっ!」「ギャシャー!」

糞虫はそう言って大きく飛び上がり、何処かに行ってしまう。

「大丈夫ですか?」「これ位、たいした事じゃないさ…つっ!」

立ち上がる時に、腕から血が流れる。

「少し、じっとしてて下さい」

その子はハンカチを取り出して、それを裂きいて私の腕に巻いてくるれる。

「これで、少しはもつと思いますけど…」「あ、ありがとうさ」

顔を赤くしながらお礼を言う。

「お礼を言うのは、私の方です。命を助けてもらったんですから」

立ち上がり、銃を拾い上げる。

「また、戦いに行くんですか?」「そうさ。あいつを倒さない限り、私に安息は無いのさ!」

糞虫の血が落ちていることに気が付く。それをたどりながら、ゆっくりと歩く。

ある程度進んで行くと、血痕はプッツリと消えていた。

この辺に居るのは、間違いないわね。

辺りを警戒しながら見回す。その時、自分の影に別の影が重なるのに気がつき、横に飛んで避ける。

素早く体制を立て直して銃を構えるが、糞虫に弾き飛ばされる。

くっ!

後ろに飛び、距離を取る。そして、腕に隠していた銃を取り出す。

これは、威力があまり無いから、使いたくなかったさ。でも、腹に背は帰れないさ!

奴が、飛び込んできた時にかけるしかないさ。

糞虫も何かを感じ取り、距離をおいてこちらの様子を伺っている。

気がつかれたか?

緊迫したまま、ただ時間だけが過ぎていく。

ここから先は、精神力の勝負ね。

糞虫が痺れを切らして、突っ込んで来る。

馬鹿ね!

十分に引き付け、全弾打ち込む。

「死ねー!」

糞虫は、動かなくなったのを確認して、その場から去ろうとし時に糞虫が襲い掛かってきた。

あんですと〜!死んだんじゃ〜!もう、弾も残ってない…どうする。

糞虫の頭の上を私の銃が飛んでくる。攻撃をかわしつつ、その銃を取り着地と同時に、糞虫の頭に突きつける。

「これで、THE ENDさ」

一発、糞虫の頭に打ち込みと、頭を粉々に吹き飛ぶ。それを見て、その場に座り込む。

ゆっくりと、銃が飛んできた方を見ると、さっきの子が立っていた。

あの子が居なかったら、殺されててわね。

「大丈夫ですか?」「何とかね…。ありがとうさ」「私にできる事は、あれくらいですから」

「でも、本当に助かったさ。またね」

そう言って立ち上がり、街の出口に向かって歩き出す。

「あの〜、名前を教えてもらえませんか?」

その問い掛けに、背中を向けたまま返す。

「はん!名乗る名前なんてないさ」

軽く手を振りながら、そのまま街を後にする。

私は、大空寺あゆ。この世に糞虫が居る限り、私の戦いは終わらない…

ーENDー



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