君のぞRPG〜第弐拾五章〜 |
お互いに後ろに飛んで距離をとる 「なかなか、やりますねー」「当然だぜ!」「殺すには、惜しいですね」 マナマナはそう言って不適に笑う 「もう勝った気で居るのか?本番は、これからだぜ!」 そう言って、マナマナに向かって突っ込んで行く。マナマナは不適に笑い、手をかざす またあれか! 剣を前に持っていき、衝撃を少しだけ受け流すが、壁に叩きつけられる 「ぐはぁ!」「良い避け方でしたね。避けなければ、死んでましたよ」「誉めてくれて、有難うよ!」 さて、どうする。あれを封じない限り、攻撃が届かない…。あれをやるか?だが、あれは… 「こんな時に考え事ですか?」 マナマナは一瞬の間に、懐に入り込む 「何!」 マナマナはスッと、俺の腹に手をあてると、物凄い衝撃と共に天高く打ち上がる マナマナは、俺を追いかけるとように飛びある。 「今度は、これです!」 そう言って、地面目掛けて叩きつける 「がはぁ!」「あなたの実力は、その程度だったんですか?」 畜生!このままだと、やられるだけ…。だが、あれを使うわけには… ゆっくりと立ち上がる。マナマナはそれを見て、にこやかに笑う 「そう来なくては、楽しくありませんから。次は、殺しますよ!」 マナマナはおぞましい目付きに変わる。 仕方がねー!あれをやるかー!水月…悪いな… 剣を自分の前に持っていき、静かに目を瞑って念じ始める 「この世の…生きと生きる精霊よ!我が剣に宿りて…悪しき者を絶つ力を我に与えん!」 剣が炎、氷、水、雷、光、元の順に変わり、最後に闇の形態に変化する 「覚悟は良いか?」 マナマナは少しずつ後ろに下がる 「嘘です…あなたに使えるはずが…」「へ!俺だって、制御できる自信はねえよ!」 そう言って、ニヤリと笑う 「行くぞ!」 そう言って、マナマナ目掛けて走りだす。 「そう簡単にはいきませんよ!」 マナマナはシールドを張る 「無駄だー!」 そのシールドの上からマナマナを切り裂く 「嘘…です。貴方に制御なんて…できるはずが…」「へ!嘘じゃねー!これは現実だ!」 マナマナはゆっくりと、大時計の方を見る。大時計の針は、後一分ほどで十二時を刺す所だった 「あと少し…だったのにー!」「それは、残念だったな!」 そう言って、マナマナに剣を突き刺す。マナマナは叫び声をあげて消えてなくなる。 それを見て、その場にペタンと座る。そして、クリスタルが砕けて、水月達は開放をされてゆっくりと降りて来る へ!やったぜ…。終ったんだな。さて、俺の時間は後どれ位残ってるのかなー? ゆっくりと立ち上がり、水月の所に行く。すると、いきなり目を開け、起き上がりって辺りを見渡す 「終ったぜ!」 そう言って、ブイサインをする 「そう…やったのね」 水月はそのまま倒れ、俺の膝の上に頭を乗せる 「お疲れ様…」「かなり、ボロボロだがな…」 そう言って苦笑いを浮かべる 「あいたたた…」「あれ?マナマナは?」「どうなったんですか?」「大丈夫。倒したわ」 「あ!水月…先輩…」「はん!見せ付けてくれるわね!」「はー、雪は何も見てません…」「ラブラブですね」 「膝枕も良いですけど。場所を考えて下さい…」『え!?』 慌てて離れる。その後で一斉に笑いがおこる |
ー第弐拾六章に続くー |