君のぞQUEST〜第八章〜 |
何も出来ずに、ただ攻撃を避けることしか出来なかった 「くっ!」 やっぱり、この体じゃぁ長くはもたない…。どうすれば 「死ねー!」 一か撥かよ! 剣を受け止る 何て…重さなの。いつも、こんな物を振り回してたの? 『ミツキ…』 え!? 『良いか、次の攻撃であのドアを破壊する。そしたら、一目散に走れ!』『え!?』『良いから、黙って走れ!』 彼は私を蹴飛ばして、ドアの方に飛ばす。そして、剣を一気に振り下ろす すると、彼が言った通りドアが破壊される 信じるわよ! 走って、ドアがら破壊された部屋に入る。この時、彼が不適に笑っていることに気が付かなかった 「ねぇ…何も無いわよ…」 部屋の中を歩いて部屋の真中に来た時、いきなり床が二つ折になる 「え!?」 バタン! 「まったく、ちょろいもんだぜ!」「ねが単純だな…」『誰が…』 グググ…… 『単純…ですって〜!』 そう言いながら、床を押し戻す 「ば、馬鹿な!そんな事が…」「まずいな…奴の闘志に火をつけたらしい…」「そんな〜!どうすれば…」 「自分で考えろ」 そう言って消え去る 「そ、そんな〜!せっしょうな〜」 ドコン! 「さ〜」 ボキボキ… 「覚悟は良いかしら〜?」「ヒ〜!御免なさい!」 そう言って土下座をする 「え!?」「もう、しませんから…命だけは…」「そう…じゃぁ、他の子は何処かしら?」 にっこりと笑いながら聞く 「それでしたら、地下の牢獄に…」「そう…ありがとうね!」 そう言って背中を向けた時、そいつはニヤリと笑う。爪を伸ばし、体を少し持ち上げる 「あ!言っとくけど、後ろから襲い掛かろう何て考えないことね!」「そう言われて、やめるか〜!」 そう叫び飛び掛って来る 「もう…人が親切に言ったのに…」「そんな体で、身軽な俺様の攻撃が…え!?」 飛び掛って来る奴よりも、高く飛び上がりそのまま床に叩き付ける 「だから…言ったのに…あら、ちょうど良いように、地下までの近道が出来たわね。ラッキー!」 その穴に飛び込んで地下まで降り、地下牢を覗くと気持ち良さそうに寝息を立てていた 物凄く、むかつくわね〜! 中に入り、頬を引っ張る 「ひたたた…はにふんだ〜!」「むかつくから!」「はに〜!」 しばらく、そのまま頬を引っ張り続けた 「有難う御座いました」「別に、たいした事じゃないわよ…」「本当に、有難う御座います」 「また、お越しの際は…」「また寄らしてもらいます。それじゃぁ…」 手を振りながら判れる 「ねぇ…」「ん〜。どうして?」「剣…見せてくれない?」「何だよ…いきなり?」「良いから!」 何だ…突然? 「破壊するなよ!」「しないわよ!」 ミツキに剣を受け渡す。すると、ミツキ物凄く重そうな顔をする 「有難う…ハァハァ…」「どうした?そんなに重たいか?」 片手でヒョイヒョイと扱ってみせる 「その剣…決められた人だけが、使えるみたいね…」「へー、そんなこと何て考えたことも無かったぜ!」 しばらく剣を眺めて、ミツキの方をみる 「よし!ミツキの専用武器を探すかー!」「え!?私…専用?」「そ、俺のみたいな!」 確か…この先に伝説の武器があるって、宿主のおっちゃん言ってたからな 「良いの?」「それが無いと、戦い辛いだろ?奴らと」「そうね…」 ミツキは嬉しそうな顔でこっちを見る 「よし!そうと決まれば、レッツゴー!」「オー!」 「ところで、あの日は俺が連れて行かれた訳だが…。俺の方が魅力的って事かな〜?」 悪ふざけに言ってみると、ミツキが小刻みに震える 「あ〜!そうでしょう…どうせ、私には魅力なんてありませんよ!男女ですよ!」「誰も…そこまで…」 「可愛いんだったら、ずっとその格好で居た方が良いわよね〜!色々と…」「ま、待て…」 走って逃げ始める 「あ、待て〜!」 ミツキが必死に追いかけて来る 「二度とごめんだ〜!」「待て〜!」 |
ー第九章に続くー |