君のぞQUEST〜第七章〜 |
ゆっくりと部屋の窓が開き、何者かが中に入って来る 「へへへ…。可愛い子が居るじゃねーか!」 来たわね!さ、連れて行きなさい! そして、窓から出て行く音がする 「え!?」 慌てて起きて窓の外をみると、彼を連れて屋根の上を飛び跳ねながら、何者かは消えて行く ま、負けた…私が…。 ショックを受けて、その場にふさぎこむ はっ!こんな事をしてたら見失うわ! 慌てて部屋から出て追いかける 森の中にある、一軒の洋館に行き着く ここがそうみたいね〜 パンと頬を叩いて気合を入れる 「待ってなさいよ!私を選ばなかった事を、後悔させてあげるわ!」 ドアをそっと開けて中に入ると、そこには、一人のメイドが立っていた 「いらっしゃいませ」 そういって深々と頭を下げる 「あの…あなたは、ここの人…?」「はい、さようで御座います。この館に近づく物を…」 そういって、襲い掛かってくる。とっさにその攻撃をかわす 何!いったいどうなってるの? 「死ね〜!」 攻撃をかわしつつ、腹に一撃をくえて気絶させる この子も…あの町から連れて来られた子よね…? そっとその場に寝かしてあたりを見渡す 「さ、隠れてないで出て来なさい!それとも、私が怖いの?」 すると、一つの部屋のドアが開く こっちに来いって事みたいね〜 その部屋に入ると、すぐにドアが閉まって二度と開かなかった さて、これからが正念場ね! 目の前にゆっくりと10人程のメイドが現れる この子達も、連れて来られて子達なのよね…。なんて悪趣味な事をするのよ! メイドの集団は、いっせいに襲い掛かって来る。 いくら束になろうと同じ事よ! 攻撃をかわすしている時、あることに気が付く え!?どうして? 腕にかすり傷程度だが、傷が出来ていた まさか!冒険者達も混じってるの!そうだとすると、やっかいね〜。一人ずつ、気絶させるしかないわね 攻撃をかわして気絶させる。これを繰り返して、気絶させる。すると、また一つのドアが開く サバイバルがお望みって訳ね。やってやろうじゃない! 走って部屋に入る。 「さ〜、かかってらっしゃい!」 そのあとも、同じ手で何部屋もクリヤーしていき、開けた部屋へと行き着く どうやら、この部屋が最後みたいね〜。あの大きなドアの向こうに、親玉が居るって訳ね! 「さ、最後の砦とやらをだしなさい!簡単に倒してあげるわ!」 そして、現れた人物を見て驚く 「さすが…ここまで来ると、一筋縄では行かないってこね…」 苦笑いを浮かべながら相手を見る。ゆっくりと剣をこちらに向けて身構える 問題は、今の私で彼を気絶させることができるかね… 体には、今までの戦いで無数の傷が出来ていた。体を動かすたびに、激痛が走る部分もある 彼は、足を少し動かす くる! そう思った瞬間に、彼は一気に襲い掛かって来る。 「最初から、これがねらいだったのね!」「デヤー!」 攻撃をかわして腹を狙うが、剣で受けとめらる やっぱり駄目なの…? 剣で手を振り払い、そのまま切りかかって来るが、紙一重でそれをかわす そして、後ろに飛んで距離をとる さすがね…。あの剣も、彼のだわ…。それにしても、なんて硬さなのよ!骨が折れるかと思ったわ どうやら、私の事もわからないみたいだし…。どうすれば… |
ー第八章に続くー |