君のぞQUEST〜第四拾一章〜 |
「まったく…何を考えてるのよ!」「まあまあ…そんなに怒らなくても…」 キッとアカネをにらみつける 「別に、怒ってないわよ!」『十分に…怒ってるよ』「アカネ〜。云いたいことがあるんだったら…」 「無いです〜!」 ぴゅ〜! 二人であても無く歩く。じっとしてても意味が無いって事でこうして歩いている 「なあ…アユ…」「あにさ?」「お前…可愛いな…」「あ、あにを言い出すのさ…いきなり…」 アユは顔を紅くしながら慌てる 「俺は真剣に言ってるんだけどな…」「あ、あんですと〜!」 アユの頭から煙がでそうだな顔をする 「ミツキさん…」「何!」「お二人の現在位置が解りました」「だったら、さっさと行って!」 「解りました」 この光景を影からこっそりと伺う かなりきてますね…これは、下手に近づかない方が… カスン! 隠れている場所の壁にフォークが突き刺さる 「アカネ!次持って来て!」「え!?まだ食べるんですか?」「良いから、早く!」「は、はい…」 急ぎ足で次の料理を取りに行く アユは紅い顔でじっとこっちを見る。その顔を見て、今まで抑えていた笑いがこみ上げてくる 「ぶははは…馬鹿が、何を本気にしてんだ?大馬鹿だぜ!」「うがああぁぁぁ…」 アユが銃を抜き俺に向けた瞬間、一本の矢が飛んで来てアユにあたり、その場に倒れる さすがに…死んだか? そーとアユの所に歩いて行くと、アユはいきなり跳ね起きる 「あにすんじゃ〜ボケがー!出て来いや〜」 アユは凄い剣幕であたりを見渡す。アユの手にはさっき飛んで来た矢が握られている 良く見てみると、先は吸盤になっており害は無いようだ。だが、アユだったら本物でも死なない気がする アユからその矢を取って見てみると、先の方に手紙がついている 何ていうか…古い手だな 早速、その手紙をとって気が疲れないように、アユの手に矢を戻す 『前略。お初にお目にかかります。本日は、お二人を我が屋敷に呼んでやろうと思って』 何だ…これ…。丁寧なのか、そうでないのかはっきりしないな 「アユ!」「あにさ!」 アユはキッとこっちを睨む 「お前を射抜いた奴の居場所が解ったぞ」「あんですと〜!」「こっちだ…ついて来い」 「私を射抜くとは、命知らずにもほどがあるわね…ふふ…ふふふふ…」 アユが壊れた…あ!元からか…… |
ー君のぞQUEST〜第四拾二章〜ー |