君のぞQUEST〜第四章〜
「うわ〜、本当に綺麗…」「そ、そうかしら…」

照れくさく、顔を紅くする

「本当ですとも!私達では、とてもとても…」「そう…かしら…」

嬉しさのあまり、その場にいる全員が不適に笑っているのに気がつかなかった


「それじゃぁ!頑張って来いよ〜!」「やっぱり…こんなやり方のなか?」

自分の格好をゆっくりとみる

「ここまで変わるとわ、正直俺も驚きだ!あ、言葉使いには十分に注意しろよ!」「気よつけるよ…」

「頑張れよー!」

男は手を振りながら行ってしまう

さて、行くか!

少し歩くと、街が見えて来た

アレだな!ん?何だ?

「いらっしゃい!さ、こっちに来て…」「え!?ちょっと…」「わ〜!」

抵抗するまもなく、持ち上げられて街に連れて行かれる


「ここで、少しお待ち下さい」「え!?あの…」「それでは…」

そう言ってドアを閉める

ま、とにかく潜入に成功だな。あとは、ミツキを探すだけだな

「あら、今ここに来たの?」

嘘!み、ミツキ!

「え!?あ、はい…ついさっき…」「ふーん、そうなの。ここは良い所よ。きっと気に入るわよ」

「はぁ…そうですか…」「ん?」

ミツキはじーと疑いの眼差しで、こっちを見てくる

「私の…顔に何かついてますか?」「あまたも、はねてるね」「え!?何がですか?」「それ!」

ミツキは頭の毛を指差す。それを見てほっと一息つく

「御揃いですね」「そうね。でも、誰かに似てるのよねー?誰だったかしら?」

ミツキは真剣に悩み始める

似てて当然だ!本人なんだからな…

苦笑いを浮かべながらそれを眺める

「あ!思い出した!」「え!?誰ですか?」「ブルドック!」

ズル!

「冗談よ」「あははは…そうですよね…」「ねぇ…歳は?」「え!?」

ここは正直に言っとくべきなのか?

「私より、二つしたくらいかしら?」「はい…それくらいです」「それくらい…?」

ヤバ!疑われてる!

「そういえば、彼はどうしてるかしら?」「気になる人が、居るんですか?」「うん…そうなの…」

ミツキはそう言って窓の外を眺める

「貴女は居ないの、気になる人?」「え!?い、居ます…」「かっこいい人?」

「どっちかて言うと…そうですね…」「そう…私の方は、恋人…何だけどね…」

ミツキさん!今、何とおっしゃいました?

「あ、名前まだ言ってなかったわね。私はミツキ、宜しくね」

ミツキはそう言って、手を前にだす

「え、あっと…私は…」

どうしよう…名前なんて考えてないぞ…。とりあえず、適当に言っとくか

「あ、アミです…宜しく」

そう言って、ミツキと握手をする

「アミさんかー。可愛い名前ね」「あは…どうも…」

コンコン…

「失礼します。女王様がお二人をお呼びす」「え!?」「女王…様が?」「はい…」

「何で、今ごろ?」「御二人の顔を拝見したいとのことです」「そうですか…」

「良いわよ。アミちゃんも良いわよね?」「え、あ、はい…」「でわ…」

先を歩くメイドの後ろを着いて行く


「お連れしました…」

メイドは椅子に座った人に会釈をしから、部屋から出て行く

「あなた達が、新しくこの街に来た子ですね」

ゆっくりと立ち上がりこっちを向く。振り向いた女王は、宝石で着飾ったおばさんだった

「この街はどうかしら?」「いい所だと思います…」「それは良かったわ。でも…」「でも…?」

「あなた達みたいな綺麗な子が居ると、私の美貌が目立たないのよね!」

何ー!何が美貌だよ…ただの成金趣味じゃんか!

「だから…あなた達には、特別な場所を用意してあげたわ!」

女王は不適に笑って、手を数回叩く。ドアが開き、数十人のメイドが入って来る

「どうせ、そんなことだろうと思ったわよ!さ、かかってらっしゃい!」

ミツキは挑発的な態度をとる

「どこかに隠れてて!」「う、うん…」

走って柱の影に隠れる。

さてと…そろそろ、しおどきなか

服を脱ぎ捨てようとしたが、服が脱げない

あのやろ〜!何か仕掛けしやがったなー!ハッ!


「もう終わり?」「そこまでです!」「え!?」

見てると、アミが捕まっていた

「御免なさい…」「く…」「動かないで!動くと、この子がどうなるか…」

メイドは不適に笑う。手を上にあげる

「判ったわ…降参よ。好きにしなさい!」

メイドが一斉に飛び掛かって来る

「さ、連れて行きなさい!」「はい…」


ドン!

「ほら!ここに入ってなさい!」「あいた!」「いた!もっと、丁寧に扱いなさいよ!」「そこでおとなしくしてる事ね」

畜生!この服さえ脱げればなー

「あの…大丈夫ですか?」

暗がりから声が聞こえてくる

「あ、すみません…いきなり声をお掛けしてすみません…私は、ニュウと言います」

暗がりから現れたのは、ハルカのそっくりさんだった

「は、ハルカ!」「え!?」「あ、御免なさい…知り合いによく似てたから…つい」

ミツキは苦笑いを浮かべる

「そんなに、似てるんですか…その方に?」「そっくりよ!ねー!」「そう言われても…」

苦笑いをする

「知らないはずないわよね。凄く良く知ってるわよねー?アミ…ちゃん!」

ミツキはにこーと笑う

「え!?何のことですか?」「とぼけるんだ〜、私が気がつかないとでも思ったの?ん〜?」

ミツキはそう言いながら顔を近づけて来る

「あは…あははは…ばれてました?」「あの…何のことですか?」

ニュウは首を傾げる

「まぁ、それはそれとして!」「何をそれにするですか?」

ミツキは完全にペースを乱される

「とにかく!ここから出るわよ!」「脱獄ですね!」「そうよ!その前に…これ解いて」

ミツキのロープを解いてやる。そのあと、解いてくれる。ミツキはあっさりと鍵を開ける

「さ、行くわよ!」「これからが、本番ですね!」「大丈夫…何でしょうか?」「大丈夫!」

ミツキは自信満々に言う

「ところで、その言葉遣いと格好…何時まで続けるの?」「あ!?」

第五章に続く


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