君のぞQUEST〜第三拾四章〜 |
「ここなら通信が出来るだろう…」「そうね…」 アユは通信機を取りだすして操作をする ピー…ガー…ザー… 『あ、アユさん…』「マユマユ…元気そうね。そこに、糞虫居るわよね〜?」『ちょっと待って下さい…」 「タカユキ…が居るのか?」「何の因果か、いきなり来たのさ…」「へー」 ま、別に良いけど 「ところで、お前達…」『アユさん…』「あん…?糞虫はどうしたのさ?」『お話したくないとのことです…』 「あんですと〜!」 当然といえば、当然だな 「ちょっと貸してくれ…」 アユから通信機を受け取る 「カスミ…居るか?」『何でしょうか?』「大至急調べて欲しいことがあるんだ…」 屋敷の中であったことを事細かに、カスミに伝える 『解りました。少し待って下さい…』「解った」 しばらくして、通信機にデータが転送されてくる。通信機から緑髪のメイドの映像が出てくる 『お二人様、お初に御目に掛かります。私は、エタナールのマザーコンピューターのマナと申します』 「何なのさ?このメイド…」「俺が知るか!」『先ほど貰いました情報で、検索をしてみたところ…』 「何か解ったのか?」『はい。皆様が遭遇なされたのはこちらですね』 マナがすっと手を上げると、屋敷の中で見た奴の画像が表示される 「こいつさ…」「ああ…間違いない!」『そうですか…これはスモッグという、低級モンスターです」 「低級…?」 首を傾げる 「ふざけるな!低級なわけないだろうが〜!はん…ダメダメね…」『人の話は最後まで聞けや!』 アユと一緒に後ろに引く 『あ、すみません…私としたことが…』 紅い顔して、恥ずかしがってる…本当にコンピューターなのか? 『考えるのことは、一つです!』「何なのさ?」「バックに何者かが居るってことだな…」『はい…』 なるほどな 『たぶん、何か擬態している可能性がかなりあります。十分にご注意下さい!』「解った。有難う…」 『御用のさいは、お呼び下さい…』 マナはふっと消える 「さて、行くか〜」「おう!」 屋敷に戻り、一階をくまなく探すが何も見つからない 「うがああぁぁぁ…何もな〜い!」「そうだな…」 壁に寄りかかる。ふと何の変哲もない壷が目に入り、気になっていろいろと触ってみる 「あにしてるのさ?」「いや…気なってな…」 ガコン! 「え!?」「あん?」 壷が収納され、二階で何かが動く音がする。一気に二階に駆け上がる |
ー君のぞQUEST〜第三拾五章〜ー |