君のぞQUEST〜第三拾章〜 |
しばらくして、二階からミツキの悲鳴が聞こえる ミツキ! 大急ぎで、二階に駆け上がりミツキの声がしたドアを開ける。だが、そこにはミツキは居なかった あれ?間違えた…かな?でも、確かにミツキの声はここから 部屋の中に入って少し歩くと、足に何かがあたる ん…?アンティーク人形?何でこんな物がここに? ドールハウスにそっと置いて、ミツキを探し始める ん…?さっきのって 戻ってさっき置いた人形を眺める 『どうかしたのか?』「これ、何となくミツキに似てないか?」『確かに…』 まさかな…そんな馬鹿な話なんてないよな うわ〜!古い洋館だ〜 そして、洋館に引き寄せられるように、洋館に向かって歩きだす 「それで、二人の消息は?」「一瞬だけ反応が出ましたが、すぐに消えました…」 「はん!役に立たないわね〜」「お前よりは何倍も役に立ってると思うぞ!」「あんですと!」 「消えた所って、何処なんですか?」「ここです!」 モニターに地図が表示されて、点が点滅する 「あそこだね!」「はい!」「行こう!」「うん!そうだね」「それじゃ、アユと一緒に頼むよ」 『うん!』「コラ!糞虫ぶんぶんが仕切るなや!」『それじゃ、いくよ〜』 二人のハルカとアユは消える 『僕のコレクションに手を出すな・・・』 ん…? 「何か言ったか?」『何も言ってないが…』『お前も…』 後ろから衝撃波が飛んで来る。 「な、何!」 素早く横に飛んでそれを避ける 「何者だ!出て来い!」 床から煙が昇り、それが集まり一人の人間の形になる 『返して…それは僕のだよ』「どう見ても、まともな奴じゃいな…」 人形を上に投げて、一気に切り刻んで着地地点で人形を取る へっ…楽勝だぜ! 『そうじゃない見たいだぞ…』「え!?」 破片が集まり、元に戻る 「う、嘘…」 腕が伸びて、持ち上げられる 「薄気味悪い場所ね…」「タカユキ君…」「怖いよ〜」「ん…?あそこに居るのは…。おーい!」 「え!?」『あ、アカネ〜!』「お、お姉ちゃん…?」 アカネは三人の所に駆け寄る 「どうしたの?」「それはこっちの台詞さ」「二人が…」「行方不明だって…」 洋館の方から、爆発音が消える 「きっとあそこさ!」『そうだね』「行きましょう!」 洋館に向かって走りだす |
ー君のぞQUEST〜第三拾一章〜ー |