君のぞQUEST〜第三章〜 |
地図をくれたおじさんに、盗賊を退治したことを報告して山を越える そして、とある二本の分かれ道の真中に立っている看板の前で立ち止まる 「ねぇ…これをどう思う?」「何処かのいかれた奴が立てたんだろ…」 そう言って頭を掻く 「そうよね『男は左。女は右に進め』だなんて、馬鹿げてるわよね!」「そ、気にしない事が一番!」 そう言って左側の道を歩き始める。すると、前から男が凄い行き良いで走って来た 「お前ら!あれを見なかったのか!」「あれって…」「さっきの看板のこと?」 男は頷く 「でも、あんなの信じる人なんていないわよ!」「お前ら…旅の者だな…」「それがどうかしたのか?」 「悪い事は言わない…あんた!今から引き返して、右の道を行きなさい」「え!?」 「このまま行くと、あんたの命にかかわるんだ!俺は、あんたみたいな綺麗な人には死んでほしくないんだ…」 「まー。綺麗だなんて…」 ミツキは顔を紅くしながら笑う 「ばーか。お世辞に決まってるだろうが!」 ギロ! 「ひぃ…」「お願いだ…」 ミツキは少し考える 「判ったわ。ねぇ、一つ聞いても言いかしら?」「何だ?」「どうして、女はこっちを通ったらダメなの?」 「それは…王様が大好きだった女に振られて…それから、女を見ると処刑するんだ…」 自分勝手な王様だなー。って事は、反対は… 「ご想像の通りです」「あ…やっぱり…」「街を抜ければ、またあえるんでしょ?」「それはもちろん!」 「判ったわ。私は右に行くわね」「やっぱり、綺麗な人は物分りが良い」 ミツキはそう言われ。嬉しそうに引き返して行く 「どうせ…お世辞だっていうのよ〜!」 ガン! 頭に大岩がぶちあたる 「あの…大丈夫ですか?」「慣れてますから…」 「ようこそ…女の楽園に…」 ヒクヒク…と顔を引きつらせる 何なの…ここは 街の入り口で立ち尽くしていると、街から数人の女の人が走って来た 「まぁ…綺麗な人」「でも、せっかく綺麗なのに…今のままだと、台無し」「え!?そ、そう…」 「さ、私達と一緒に…」 そのまま街に連れて行かれる 「え!?それって、本当なんですか?」 男は黙って頷く 「何て…こった…」「今までも何人のカップルが、引き裂かれたか…」 あっちに行ったら、二度と出たくなくなるとわなー 「とにかく、俺はミツキを連れ戻しに行って来る!」「待ちな!さっきの話を聞いてなかったのか?」 「俺は、ミツキを失うくらいなら!この命くらい捨ててやる!」 そう言って男の方を見る。 「仕方がない…あれを使うか」「何か方法でもあるのか?」「あるには、あるが…」 「あるんだったら、教えてくれ!」「後悔しないな!」 ウンウンと頷く 「よし!俺に着いて来い!」 男の跡を着いて行く |
ー第四章に続くー |