君のぞQUEST〜第二拾七章〜
「全然…開きませんね…」「そうだね…」「うがああぁぁ…」『これだから馬鹿は面白い!』

「うがああぁぁ…」『押して駄目なら…』「引く…?」

アユはドアをめいっぱい引っ張るがビクともしない

「はぁはぁ…」『お前…本当の馬鹿だな…』「あんですと〜!」『ここのドアはスライド式だ!』

「あんですと!どうして、それを先に言わないのさ〜!」『お前を見てると楽しいから、からかったのさ』

「あんですと〜!」「あゆさんが…壊れちゃいました」

ハルカとマユは呆れ顔でそれを見続ける


「畜生…次こそは…」

壁に手を付きながら足をひこずりながら歩く。そんなあゆの前の一人の男が立ちはだかる

「あん?お前は誰さ?」「俺か?死ぬ奴に名のる名前なんてね〜よ!」「あんですと!」

その男は不適に笑う

「お前は二度も暗殺に失敗した。だから、消えて貰う!」「はん!私をなめるなさ!」

「その体で何が出来るんだい…」

男が目を見開く、するとあゆの体が動かなくなる

「う、動かない…」「どうした?動いてみろよ…」

男は楽しそうに笑いながら、必死に動こうともがくあゆを見て不敵に笑う

「さようなら…」

男はそういうと、手を上にあげる。すると、あゆも一緒に中に浮く

「最後くらい、良い声を聞かせてくれよな!」

男が持ち上げた手をぐっと握ると、あゆは跡形も無く吹き飛ぶ

「何でこの俺が、こんな雑魚の処分なんか…」「仕方が無いじゃない。マナマナ様の言い付け何だから…」

柱の影から女が姿を現す

「だけどよ〜」「逆らえば、次はあなたよ…」

男は軽く舌打ちをする


『へーお前さんがそうかい?』「よくも…人を散々からかってくれたわね〜」

アユはじっと銃を眺める

『そんなに怒るなって…』「これが怒らないでいられるかー!ボケー!」

『お前を試したんだよ…俺を持つに相応しいかをな!』「あんですと…?」

『とにかく、地場の空気を吸わしてれ』「ふん!」


「あ、出て来ましたよ」「どうだったの?」

あゆは二人に銃を見せる

『うひゃ〜!俺はこっちの方が良かったな〜』「ぶっ壊すわよ!」『冗談です…』

「これがアユさんが使う銃ですか〜」「どんな感じなの?」「あんまり変わらなわよ。少し軽いくらいさ」

「持たして下さい!」

アユはマユに銃を渡すと、マユの手は地面と銃に挟まれる

「あにやってるのさ…」

アユは呆れ顔でそれを見る

「たぶん…これは選ばれた人だけが持てるんじゃないかな〜?」

アユは軽々と銃を持ち上げる

「助かりました。あのままだと、手の骨が砕ける所でした」

アユはハルカに手渡す。ハルカは平然と銃を持つ

「マユマユ…あんたの力が無いだけじゃないのさ!」「ぐぉ…」『やっぱり、俺の好みはこの子だな〜』

アユは急いで銃を取り、叩き付けて足で踏みつける。そして、もう一つの銃で踏みつた銃を狙う

「よっぽど壊されたいみたねー」『すみません…もう二度とあんな事は言いませんから…』「ふん!」

アユは銃を引き。踏みつけていた銃を持ち上げる

「さ〜帰るわよ!」「御意!」「うん!」

第二拾八章に続く


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