君のぞQUEST〜第二拾四章〜
ミツキとアカネと一緒に、洞窟の前に立つ

「この中にあるんでしょうか?」「さあな…あると考えた方が良いだろう…」

ここは、もっとも確立の高い場所らしいからな。アユ達はうまくやってるかなー?


「それで、私達の行く場所はどこなのさ?」「こちらです。マーベットにある、海底神殿です」

「ぐぉ!」「海底…神殿…」

マユは驚きのあまり固まり、ハルカはポカーンとした顔で首をかしげる

「どうやって行くのさ?」「大丈夫です」「何が大丈夫なのさ?」「潜れますから」「あん?」

目的の場所に到着した時、カスミは一つのボタンを押す。飛空挺は潜水艦に変化する

「す、凄い…」「あのおばさん…ただ者じゃないさ…」


「キャー!」「あ、勝手に走るなー!」

カチ!

壁が開き、中から骸骨がミツキ目掛けて倒れて来る

「イヤー!」「だから…少し落ちけって…」「駄目です…完全に我を失ってます…」

カチ! ゴロゴロ……

「この音って…」「多分…当りだと思いますよ…」

アカネと一緒に後ろを振り向く。予想通り、大岩が転がって来ていた

『イヤー!』

気絶したミツキを抱え上げて全力疾走する


飛空挺のハッチを空けて、海底神殿に入る。そこは、巨大なドーム型をしており、もちろん酸素もある

「うわ〜。本当に海の中なんだね」「つ、潰れませんよね…」『皆さん。聞こえますか?』

「何ですか?」『目の前の神殿です』「神殿…?」「これしか無いから、これだろうさ…」

どっからどう見ても、小さな置物が置いてある。だが、ほかにそれらしい物は見当たらない

「何かスイッチでもあるんでしょうか?」「これかなー?」

ハルカは置物を頭のスイッチを押そうとする

「あ、コラ!勝手に…」

カチ!

ドーム内に警報が鳴り響き、床が二つに割れる。そして、下へと伸びる階段が姿をあらわす

『通信が届くのは、ここまです』「あんですと〜!」『私は上空で待機してます』「おい!こら、待て…」

・・・・・・・・・・・ブチッ・・・・・・・・・・・ ツー…ツー…

「切れましたね…」「ん?あの天然娘はどこに行ったのさ?」「もう、降りて行きましたよ」

「あんですと〜!この私を出し抜くなんて、良い度胸じゃない…行くわよ、マユマユ!」「御意!」

第二拾五章に続く


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