君のぞQUEST〜第二拾三章〜
「うわーすごいわねー」

ミツキそういいながら中をゆっくりと歩く

確かに、すごいなー。これじゃあ、宇宙船だぜ・・・これ

「これなら何処でも行けるわね」「宇宙にでも行くか?」「宇宙…良いわね〜」

マジで行く気なのか?


「ここが操縦室かー」「何だか、ハイテクって感じね…」「下手に触ると壊れるぞ…」「そ、そうよね…」

触ろうとしていたミツキは、ゆっくりと手を下げる

「誰が操縦するんだ?」「さぁ…?」「二人で何をしてるんですか?」

振り向くとアカネが立っていた

「これ、誰が操縦するんだろうかって話してんだ」「それは、カスミさんですよ」「カスミ…?」

困惑の表情でアカネを見る

「誰…?」「お二人は、すでにあった事があるはずですよ」

アカネの言葉に首を傾げる

「あったことが…」「あるの…?」「はい!覚えてませんか?」

ミツキと一緒に首を横に振る

「ほら、ウサミミの…」『あ〜!』


「……エタナーナル」

飛空挺の名前まで変わってるぞ…。良いのか?

「……発進します」「待てや!誰の許可を取って、操縦してるのさ?」

カスミはチラッとアユの方を見た後、何事も無かったかのようにエターナルを発進させる

「コラー!無視するなー!」

無視されて当然だな

「ところで…何処に行くんだ?」「さぁ…?」「あても無く飛んでるんですか?」「そうみたい…」

「自動操縦に入ります」

そんな機能までついてるのか。すごいな〜

「聖剣および聖武器の検索に入ります」

カスミは何やら操作をし始める。しばらくして、メインモニターに世界地図が映し出される

そして、いくつかの印が世界地図に書き込まれる

「印の所にあるのか?」「信用性はあまり…」

あ…そう

「ねぇ。聖武器ってあとどれ位あるの?」『大剣、長剣、短剣、杖、銃、斧の六種類だ』

「残りは…短剣、杖、銃、斧ねの四種類ね」「四種類か…」

モニターの印を数えてあきれる

四種類で…印は十個かよ

『簡単に見つかっては、意味が無いからな。ダミーの情報も沢山ながしてある』

そりゃまた…ご苦労さんです

「誰と…話してるんですか?」

アカネが不思議そうな顔でこっちを見る

『私達の声は、聖武器に選ばれた人のみ聞くことが出来るの』「そうなんだー」「なるほどー」

『こんな男女でも、選ばれば声を聞くことが出来るのさ』

ギギギギ…

「誰が…男女ですって〜?よっぽど、折られたいみたいね〜」『すみませんでした…。それだけは…』

『自業自得ね…』「確かにな…」『ギャー!許して〜あねご〜』「誰があねごだ〜!」『馬鹿…』

アカネはその光景をただ呆然と眺めている

第二拾四章に続く


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