君のぞQUEST〜第二拾一章〜
「おっと!どうした?それで狙ってるのか?」「うがあああぁぁぁ…」「そんな腕じゃあ、何発撃ってもあたらないぜ!」

そう言いながら、木々に隠れながら走る

さて、これくらい離れれば大丈夫かな…。あの二人には、迷惑を掛けれないからな…

「何処にいった〜!」

さて、これからどうする? このままやりあうか…それとも…


「あ、小屋が有りました」

アカネは嬉しそうに小屋を指差す。

「静かにしなさいよ…」「だって、半日も森の中ですよー。あ〜これで何か飲まして貰える〜」

「あの小屋に、人が住んでれ…ばね」

私の発言に、アカネの動きがピタッととまり、ゆっくりとこっちを振り向く

その顔は、この世の終わりとも言える顔だった

「だ、大丈夫よ…。誰か住んでるわよ…たぶん」「そうですよね!誰か居ますよね?さ、行きましょう!」

アカネは威勢良く小屋に向かって歩きだす


「出て来い!ポチ〜!」

誰が出て行くかって…。だから、俺はポチじゃないって

「出て来ないんだったら…最後の手段よ!」

アユは高く飛び上がる

何をする気だ?

「この辺りを全部ふっとばしてやるさ〜!」

な、何〜!あの馬鹿、きれやがった!

「さ〜出てくるなら、今のうちよ…ん?あれは…」

アユは何かを見つけ、そっちの方に飛んで行く

何があるんだ?

木の上に登り、辺りを眺めると見たこと飛空挺が、森に突っ込んでいた

ま、まずい!アユはあそこに向かって…

急いで木から降りて、飛空挺目掛けて走りだす


「あが〜」「あが〜?」「な、何でしょうか…?」「さ〜?」

「あの〜。この辺で男の人を見かけませんでしたか?」

コクコク

「それって、本当!」

コクコク

「それで、どこに行ったの?」

しーん…

「どちらに居るんですか?」「……あっち」「森…ですか?」

コクコク

「何で、私が聞いたときだけ…」「あははは…やっぱり、怖いんでしょうか…」



もう少しで…追いつくぜ!ん…?何だか、物凄く嫌な予感が…

ふと上を見てみると、お約束といわんばかりに雷が落ちてくる

「ハルカ〜!うらむぞ〜!」

ビシャアアアァァァ…

「ギャー!」「ん…?今、何か叫び声が聞えて気がしたけど…気のせいね」

プスプス…

何で…よりによって、ハルカを置いてるんだよ〜。馬鹿!

第二拾二章に続く


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