君のぞQUEST〜第二拾章〜
「マユマユ…どうさ?」「駄目です…今ある部品では、修理は不可能です」

「だったら、近くの町に行ってパーツを探して来ましょ?」「そうですね。それしかありませんね」

でも…この辺りに町なんて、あるのかしら…?

見渡す限りの木々が生い茂っている


う…。どうやら、生きてるみたいだな。まったく、悪運だけは良いみたいだな。体は…

体を動かそうとするが、ピクりとも動かない

ちっ…駄目か…。こんな所を見つかったら…。

ザッ!

ん…誰だ?アユか…だったら万事休すって所だろうな…。やべぇ…意識が…


ゆっくりと目を開けて、天井を眺める

あれ…ここは天国か…?

ゆっくりと体を起こす。その時、傷の手当てがされている事に気が付く

手当て…されてる…。一体誰が…?

そんな事を考えている時、部屋に一人の女の子が入って来きて、じっと俺の顔を見た後で一言

「あが〜」

え!?あが〜?

訳が判らず、呆然としているともう一人、今度は大人の女性が入って来る

「目がさめたようね」「は、はい…。何で俺はここに?」

「彼女が見つけたのよ。私はほっときなさいっていったんだけどね。どうしても、連れて帰るっていうから、

連れてきた訳。判った?」「は〜だいたいは…」

俺は、あの子に発見して貰わなかったら、俺はそのままだったってことか…。感謝しないとな

「ところで…私ね。貴方に興味があるのよ…」「え!?興味…ですか?」「そう…興味…」

背筋に寒気を感じる



パキッ!

「ちっ!一足遅かったか…」

辺りを見渡す

「あれだけの高さから、落ちたんだから遠くへは行ってないはずさ!ポチ、しっかりと探しなさい!」

このまま帰ったら、あの糞生意気なガキの良い笑いものさ。絶対に見つけ出してやるさ!

第二拾一章に続く


戻る