君のぞQUEST〜第二章〜
「おらー!ここに入ってろ!」「あいた!もっと、丁寧に扱いなさいよ!」

そう言って睨みつける

「さ、行くぞ!」「は、はい…」

そう言って行ってしまう

さてと…ここまではうまく行ったわね。

腕を縛った縄を外す。というか引きちぎる

さて、行動開始ね。

髪から小さな針金を取りだしす


キョロキョロ…

よし!見張りはいない!

そっと、建物の中に忍び込む

それにしても、無用心だなー。見張り一人いないなんてさ。ま、そっちの方が遣り易いけどな

そんなことを考えながら笑う

「あ〜、かったるいなー。誰か変わってほしいよな〜」

チャンス!あいつの身包み頂き!

物陰に隠れてじっと息を潜めて待ち続ける。そして、男が通りかかった時に口をふさいで引っ張りこむ

そして、腹に一発食らわせて気絶させて身包みを剥ぎ取る

少し…小さいかな?ま、このさいだ。贅沢は言ってられないな

ロープを取り出して、男を縛り窓から外に捨てる

これでよし!あとは、いかにしてあそこに入り込むかだ!


カチャ!

やった!さすが、私ね

髪に小さな針金をしまい、ゆっくりと鍵を外して外にでる

それにしても、何で私がこんな豚小屋同然の牢獄なのよ!

チョンチョン…

振り返りざまに殴りかかる

「う、うわ〜!ちょっと待て!俺だ…俺…」「え!?」

バコン!

「御免!山賊とばかり…」「いててて…まあ、あんなやり方した俺にも問題があるかもな」

「ところで、アレは手に入れたの?」「ああ…。バッチリだ!」

彼は筒状紙を取りだす

「そう、じゃぁ…」「こっちだ。良い場所がある」

そう言って歩きだす


「えっと…現在位置がここで」「牢獄がここね」「その牢獄のセキュリティーってのが厄介だ!」

「え!?何で?」「暗証番号なんだ!しかも、一度間違えたら山賊がやって来る!」

「で、その番号は?」

首を横に振る

「そう…」「それを知っているのは、頭だけだそうだ…」「で、頭は何処に居るの?」「ここだ!」

地図の広間を指差す

「ここで何かやってるの?」「宴会だそうだ!」「宴会…?何の?」「俺が知るか!」

「とにかく、ここに居るのね!」「やるか?」「もちろん!」「ちなみ、広間はそこのドアの向だ!」

一つのドアを指差す

「え!?そうなの?」「でも…地図には…」「これか?これは、頭があけた穴を隠すために、付けたんだと」

「どんな頭よ…」

ミツキは呆れ顔で言う

「とにかく、行くぞ!」「OK!」

ドアを開けて広間に行く

「何だ、お前らは?俺様の酒の邪魔をしに来たのか?」「そうなるわね!さ、彼女達を開放しなさい!」

「それは出来ないなー!あれは、商売道具だからな」「仕方がない!力ずくでも連れて帰る!」

真剣な顔で剣を抜いて、頭を睨みつける

「やる気か?良いだろう!」

頭はそう言って、30aの大斧を手にとって立ち上がる

「お、おい…それって反則だぞ!」「そ、そうよね…」「今更命乞いか?だが…もう遅いわー!」

そう言って大斧を振り下ろす。斧のは俺達の間に突き刺さる

「何だこいつ!見掛け倒しだな!」「本当にそうね。これも、ただの鉄だし!」

ミツキは斧を破壊する

「うがあぁぁぁ…お前ら、怖くないのか?」

頭は怯えた顔でこちらを見る

「バーカ!俺達が潜ってきた修羅場に比べれば、これくらへでもないぜ!」「さ、暗証番号を教えなさい!」

「は、はい…ここに書いてあります」

頭から暗証番号が書かれた紙を受け取る

「さ、行こうぜ!」「そうね!」

牢獄を目指して歩きだした時、頭が飛び掛ってきた

「やっぱり、そう来ると思ったわ!」

ミツキは振り向きざまに腰を深く落として、拳を後ろに引いて距離を測る

そして、ちょうど良い距離になった時に拳を前に突きだす。拳は頭の腹を捕らえ、そのまま吹っ飛ばされる

「馬鹿な奴だなー。斧も破壊する怪力だけが、取り柄の水月に襲い掛かるから…」

「誰が…怪力だけが取り柄ですって?えー?」

ミツキはニッコリと笑いながら、指をボキボキと鳴らす

「ミツキさん…話せば、判る…ギャー!」


「えっと…4301っと」

ピー!

『ロックを解除します!』

カチャ!

ミツキは牢獄のドアを開ける

「さー皆。もう、安心よ」

それを聞いて、牢獄の中から沢山の女の子が出て来る


「本当に、有難う御座います!」

ジャスミンは深々と頭を下げる

「別に、良いのわよ」「そうそう…」「これで、私は安心して成仏できます」『え!?』

ミツキと二人で、目をパチクリさせる

「有難う御座いました…お二人には、とても感謝しています…」

そう言って、ジャスミンは消えさる。ミツキは引きつった顔でこっちを向く

「ねぇ…今のって…」「間違いない…」

生唾を飲み込む

『ギャー!』

第三章に続く


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