君のぞQUEST〜第拾九章〜 |
ふへ〜 甲板でへたれる 普通、あそこまで搾り取るか〜?普通… 『うわー。ミツキ…肌が綺麗だね』『え!?そ、そう…?』 誰のおかげだよ…そのせいで俺は死にそうだ… 『私も…』『な〜に?タカユキ恋しくなったの?』 そういえば、タカユキは元気かなー? 『ミツキは良いよね…』『え!?何が…?』『好きな人がすぐ…』 え…!? 『そ、そんなこと…。子供みたいでしょ?手がかかって仕方がないのよ…』 悪かったなー!子供で…。その子供から絞り取ったのは何処のどいつだよ。ん…?何か来る 雲の間を何かがあがって来る 「な、何だ〜?」 行き過ぎて、ゆっくりと戻って来る 「ふん!ちょうど良いように、一人じゃない…」「アユ!てめえ何しにしきた!」 「はん!そんなの決まってるさ!」 アユが手をあげると、無数の人影が集まって来る 「な、俺…?」「ふん!これだから、凡人は困るのよね…」「悪かったなー」 ん…?何で空を飛んでんだ?アユは、羽があるから当然だが 「ずいぶんと驚いてるみたいね。こいつらは、お前のデータから作ったロボットさ!」 「へーそうなのか。ロボットなんて作ってどうするつもりだ?」「知れた事、こうするのさ!」 アユの合図とともに、ロボット集団は一斉に襲い掛かって来る 甲板の上で何とか攻撃を避け続ける 「コラー!ポチー、遊んでないでさっさとやれー!」 アユの一言にロボット集団はピタッと動きが止まる 「ぽ、ポチ…?」「そうさ!そいつらの名前さ」「だとすると…もう一人の俺も…」「ポチに決まってるさ」 あ、やっぱり…可愛そうに… 何げにもう一人の自分に同情する 「さー、やってしまいなさい!ポチ!」 ロボット集団は攻撃を開始する。その攻撃を交わしながら、的確に一体ずつ行動不能にしていく 「やっぱり…ポチだと、役不足みたいね…」 アユはゆっくりと銃の照準を飛空挺にあわせる ま、まずい! ロボ達の攻撃を交わすのと同時に、アユに向かって突っ込んで行く 「やめろ〜!」「はん!遅いわ〜!」 アユは何のためらいも無く、銃の引き金をひく。空中でアユの攻撃を受け止めるが、弾き飛ばされる 受け止めたおかげで、攻撃の軌道がかわり飛空挺への直撃は免れたが、左側のエンジンを破壊される 「マユマユ…」「駄目です!不時着します!」「つかまって!」「お兄ちゃんは?」「大丈夫よ…きっと…」 そうよね… |
ー第二拾章に続くー |