君のぞQUEST〜第拾七章〜
「ふーん。雪さんに言われたのか〜」「はい…お二人を助けてあげてくれって」

「ねえ、これ何処から持って来たの?」「えっと…これは、マユさんの私物です!」「な、なに〜!」「う、嘘…」

『マユってこんな物まで所有してのか?』『私だって知らなかったわよ!』「あの〜。話の続きを…」


アカネに案内された部屋に入る

「ここがお二人だけ!の寝室です!」

アカネはだけの部分だけ強調して言う

「アカネ…なんで『だけ!』強調するのかしら〜?」「え!?気のせいですよ…あははは…」

「ま、別に良いじゃんか…それより、ベットは一つか?」「はい。ダブルが!」

ミツキの方を見て顔を紅くする

「お、俺は…ソファーで寝るから…」「私はこれ…」

アカネはそとくさと部屋から出て行く。ミツキはベットに腰をおろす

「今日は…御免なさい…」「何でミツキが誤るんだ?」「だって…」

ミツキの横に座り、自分の方に引き寄せる

「アレは、俺も悪かったんだ…だから気にするな…」「うん…」


モニター室…

「マユマユ…様子はどう?」「はい!今…すごく良い感じです!」「やっぱり…こんなことは…」

「そんな事を言いながら、ここに居るお姉ちゃんも同罪だよ!」「えー!私は…アカネが…」

「人のせいにしない!」「う〜」「あれから一時間近く立ちますが、何もありませんね…」

「うがあああぁぁぁ…さっさと押し倒しなさいよ!」「アユ…さん…」



「さて、寝るか…。今日は何かと疲れたからな…」

ベットから掛け布団と枕を取り、ソファーに行って横になる

「ねぇ…もう寝た…?」「いや…まだけど、どうかしたか?」「ううん。何でもない…」

何だおかしい奴だなー?

「ねぇ…」「何だ…」「こっちに…来ても…」「俺はここで良い…」「ねぇ…」「ZZZZzzzz…」

「寝ちゃったの…?」

ミツキはゆっくりと起き上がり、俺の所にやって来きてふ〜とため息をつく

「世話が焼けるわね…」

ミツキはそっと俺を抱えてベットに運ぶ。そして、自分も横に寝て何やら小さく呟く


翌日…目を開けて驚きのあまり飛び上がる

な、何で…ミツキが横で寝てるんだ?俺は確か、ソファーで寝たはずなのに…

「ん…」「よ、よう…おはよう…」「おはよう…よく眠れた?」「ああ…」「そう…」

ミツキはふっと笑う。

「昨日…確かにソファー寝たんだ…」「そう…だとすると、夜中に忍び込んで来たのね…」

やっぱり…そうだったのか…

「冗談よ。寝た後で私が運んだの」「え!?ミツキが…?」「うん…疲れてるでしょ。そんな人をソファーで寝かされないわよ」

しばらくミツキと見詰め合う

コンコン… ガチャ!

「朝ご飯が…あ!お邪魔でしたね…」

アカネはそとくさ部屋から出て行く

「大きな、勘違いされたかもね…」「そう…だな」

第拾八章に続く


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