君のぞQUEST〜第拾一章〜 |
「さて…本気でいきますか〜!」「そうね…容赦しないわよ!」「そうしないと、あなた達が死にますよ!」 突っ込んで行って攻撃をするが、当然のごとくその攻撃はかわされる 「ミツキ…!」「判ってるわよ!」 ミツキは姿をあらわしたスノーを壁目掛けて殴り飛ばす 「ぐは…。どうして…私の場所が…」「そんなの簡単よ!」「俺が攻撃して、次に吹雪が集まる場所に行って待つだけだ!」 「く…。さすがですね…でも、この攻撃はかわせますか?」 スノーは飛び上がり、身の毛もよだつ叫び声をあげる。すると、スノーの周りに無数の氷柱が姿をあらわす 「くらぇ〜!」 スノーが手を前にだすと、その氷柱は俺達目掛けて飛んで来る 「ミツキ!氷柱に触れるな!氷つくぞ!」「判った!」「良く気付いたわね〜。でも、何処まで絶えるかしら?」 スノーは次々と氷柱を飛ばしてくる こっちの体力が落ちるのを待ってるのか…。だが、このままだと、奴の思う壺だ!どうする… 「こうなったら!サラマンダー!」 ミツキは炎が宿った拳を前に突き出すと、炎が渦を巻きながら飛んで行き、氷柱を破壊する 「どうよ!」「俺だって!連続火炎切り!」 氷柱を破壊していく 「く…でも、何処まで続きますかね?」「それは、こっちの台詞よ。貴女だって、そうだし続けれないはずよ…」 ミツキはふっと笑う 「そうだな…だいぶ数が減ってき始めたしな」「く…」 スノーはゆっくりと手を下ろして降りて来る 「降参です…一思いにやって下さい…」「え!?」「マナマナ様…私は貴女の力には…」 スノーは絶望した顔で上を見上げる。それを見て剣をしまう 「ここを元に戻してくるか?」「え!?私は、貴方達を殺せと言われただけです…」 え!?それが本当なら、この現象を起こした張本人が別に居るって訳か? 「そうか…そいつを探すか…」「そうね…」 スノーに背を向けて歩きだす 「どうして…殺さない…」「俺達は、無駄に殺したりはしない!元気でな!」 そう言って振り向く時、スノーを一本の光が貫くのが目に入る 「ぐは…」「誰だ!」「貴女はもう用済みです」「ま、マナマナ様…」 「私の顔に泥を塗ったんです。死んでそれをわびなさい!」 再度、スノーを光が貫いて、スノーは燃えはじめる 「こいつは、お前の仲間だろ!」「仲間…?そんな役立たずなんて、必要ありませんよ」 「駄目!消えない…」「良いんです…私は、もともとマナマナ様が創造した者…消されて当然です…」 スノーはそれだけ言い残し、跡形もなく消え去る 「どこに居る!隠れてないで、出て来い!」「ぶっ飛ばしあげるから!」「今は、貴方達と戦うつもりありません…」 「何だと!お前に無くても、こっちにはあるんだ!良いか出て来い!」 「せっかちな人ですね。いずれ…会えますよ。絶対に…」「絶対にゆるさね〜!仲間を殺す奴は…」 「それでは、今日は失礼させていただきます。今度お会いする時が楽しみです…ふふふ…」 「ねぇ…」「ん…?」「どう思う?」「スノーが言い残したことか?」「うん…これは、スノーがやったんじゃないって…」 「だとしたら、奴しか居ないだろ!あの…緑の髪しか…」「探しましょ!そして、ここを元に戻すの!」 その時、上から紙が落ちて来る 紙…?何でこんな時ころに…? 「なになに…」 『これは、私がやったのではありませんから。マナマナ♪』 クシャ! 「ふざけた真似をしやがる…」「でも、これが本当だとすると、いったい…誰が?」「さ〜な…見当もつかん!」 また、上から紙が落ちて来る あいつ、どこかで俺達の事を見張ってるのか? 「えっと…」 『この山には、雪女が住んでいます。この現象を巻き起こしたのは、その雪女ですよ♪』 「だって…」「何で、ここまで情報をくれるんだ?」「でも、今はこの情報を信じるしかないわ!」 「そうだな…よし!この山に居るっていう、雪女を捜すぞ!」「うん!頑張りましょ!」 しかし…雪女って綺麗な奴かな〜?そうだと、嬉しいな… ギュー! 「あいたたた…」「浮気なんてしたら、ここに埋めるわよ!」「しないって…絶対にしません…」「よろしい!」 |
ー第拾二章に続くー |