宴会
「何でこうなるの…」「まったくだ…」

水月と二人で同じ部屋。何でこうなったんだ?

「変なことしたら、命が無いわよ!」「あのなー、おれがそんな男に…」「見える!」

水月は真面目な顔でキッパリと言う

「あのな〜!」「水月先輩ー!」

茜ちゃんが元気良くは入って来る

「どうしたの?」「一緒に温泉に行きませんか?」「良いわよ」

水月はそう言ってタオルと浴衣を持って歩きだす

「さ、行きましょ」「はい!」

茜ちゃんは出て行く時に、立ち止まってこっちを向く

「覗きなんてしないで下さいよ!」「俺がそんな男に見えるのか?」「見えます!」

茜ちゃんは真剣な顔で言う

『茜〜』「はーい。今行きます」

茜ちゃんはそう言って、走って行く

俺って…そんなに信用が無いのか

ガックシ


部屋でテレビを見ていると、水月が浴衣姿で戻って来る。水月の胸の谷間がちらりと見え、顔を紅くする

「いいお湯だったわよ」

水月はそう言いながら、向かいに座ってお茶を入れ始める。水月が動くたびに、谷間が目にはいる

「どうしたの? 顔が赤いわよ?」「お、俺も…入って来るわー」

そう言って部屋から出て行く。水月はその光景を見て、首を傾げる


「は〜。やっぱり、温泉は良いなー」

そう言いながら大きく伸びをする

でも、さっきの水月の胸は、強烈だったなー。また、大きくなったんじゃないか? 何かカップなんだろか?

そんな事を考えながら、顔の半分をお湯につける

もしかして、あの水月の行動は、誘ってたのか! 

立ち上がる

まさかな…水月に翳って、そんことが

また、顔の半分を湯船につける。結局、そんな事を考えがら、30分近く入っていた


「えっと。ここよねー?」「ここって、大広間だぜ!」「凄いですね」「そうだね」「この人数だぞ?」

確かにそうだな。この人数で、大広間ってのはおかしい。普通だったら、食堂のはずだが

「とにかく、開けるわよ?」

水月はそう言いながら、襖に手をかける。そして、皆同時に頷く。水月がいきよいよく、襖を開ける

「あら、遅かったじゃない!」『え…香月…先生?』

茜ちゃんと涼宮以外は目をパチクリさせる

「そんな所に立ってないで、入ってらっしゃい」「誰ですか?」「影の権力者だ!」

「聞こえたわよ。間違っては無いわね」

そんなことをあさりっと…まあ、この人だから仕方がないか

「今日は飲むわよー!」

香月先生はそう言って、水月と涼宮のコップにビールを注ぐ

「あのー。何で先生がここに居るんですか?」「知りたい? 教えてあげるわ」

誰も聞きたいって言ってないけど

「それは、可愛い教え子がこんな見知らぬ場所に来てるのよ。教師として、放っておける思う?」

「要するに、宴会が目当てなんですね!」「あらー、良くわかってるじゃない。実の所、そうなのよ」

あっさり、認めてるし

「グッと! いきなさい! グッと!」「でも…先生。私達、未成年ですから…」「大丈夫よ。誰も見てないから」

香月先生はそう言って、水月にビールを飲ませる

「どう?」「美味しいですね」「本当に美味しいの? じゃぁ…私も」

今度は涼宮がグッと一気に飲み干す

「本当だー。美味しい」「さー、どんどん行きましょー!」「はいー!」

「先生…やっぱり、まずいですよ…。もし、ばれた時…」「大丈夫よ。揉み消すから」

あんた…いったい何もんだ

「鳴海ー。飲んでるー? あら、全然飲んで無いじゃない」

香月先生はクスっと笑い。ビール瓶を孝之の口に突っ込む

「うご…」「頑張って飲みなさい」「先生、そんな事したら…」「大丈夫。人間はこれ位じゃぁ、死なないから」

「水月先輩…キャハハハ…」「茜〜。あんた…最近、生意気よ…ヒック!」

うわー、向こうは完全に出来上がってる…。そう言えば、涼宮の方は?

見てみると、涼宮は騒いでいる二人に背を向けて座っていた。

涼宮に声をかけ様としたと時、無数のビール瓶が転がって居るの気がつく

まさか、これ全部…一人で

「一人で飲んだのか?」「うん!」

涼宮は平気な顔で頷く。その時、ビール瓶を加えた孝之はバタンと倒れる

「あら、だらしがないわねー」「とにかく水月。部屋に帰るぞ!」

そう言って水月の手を掴むと、その手を振りほどかれる

「私は嫌よ! まだ飲むんだから〜」「そうですよ〜。もっと飲みましょ〜」

茜ちゃんは、そう言ってビール瓶を水月の前に差し出す。それから数時間の間、宴会は続いた


「ほら…着いたぞ…」「むにゃ…むにゃ…もっと持って来いー!」

たく、のんきな奴だよ

水月を布団のに寝かせて、そっと掛け布団をかける時に、水月が俺のことを抱きつかれ、胸に顔が埋もれる

何とか、顔を横に向ける

「大〜好き!」「え!?」「へへへへ…」

何だ…寝言か。まったく、驚かしやがって。

立とうとするが、水月にがっしりとロックされ、身動きが取れかった

おいおい…この状況、物凄くまずいんじゃぁ…

結局、翌日に半殺しにされたのは言うまでも無い。

ーENDー



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