前日
。さて、部活も終わったし。帰りますか!今日は見たいテレビあるのよね〜

足早に学校をあとにしようとした時、先生に声を掛けられる

「何ですか?」

もー急いで帰らないと、始まっちゃうじゃない!

「これを涼宮に届けてやってくれ」「え!?何で私が…?」「地図だ。頼んだぞ」「え!?ちょっと…」

何で私なのよ…もーこれじゃあ絶対に見れないじゃない!


えっと…この角を曲がってすぐね

地図を見ながら遙の家を目指す。そして、遙の家の前に行き着き驚く

な、何のこの大きな家わー!とにかく、遙にこれを渡さないと

呼び鈴を鳴らす。しばらくして、女子の声が聞こえて来る

『どちら様ですか?』「えっと…遙居ますか?」『お姉ちゃんですか?』

お姉ちゃん…ってことは妹?そういえば、遙がそんなことを言ってたわねー

『お姉ちゃんなら、今居ませんよ』「え!?」

困ったわねー。これを遙に渡さないといけないのに…そうだ!

「ねえ、遙に渡して欲しい物があるんだけど…。良いかしら?」『ちょっと待って下さい!』

ドアの鍵が開く音がした後、ドアが開いて中から小さな女の子が出て来る

「お姉ちゃんに渡したい物って何ですか?」「あ、これ」

その子に先生から預かり物を渡す

「はい。確かに受け取りました」

おもむろに腕時計を見る

あ〜これから帰ったら、絶対に間に合わないね

「あ、水月〜」「え!?」

声がした方を振り向くと、遙が大人の女人と歩いて来ていた

「水月…?」

女子はキョトンとした顔で首を傾げる

「どうしたの?」「先生に届け物を頼まれたのよ」「そうなんだ〜。あ、紹介するね。私のお母さん」

「は、始めまして…」「始めまして」

遙のお母さんは笑顔で言う

「それで…この子が妹の茜」「あ〜!」

遙の妹の茜がいきなり大声をだしたので、驚いて後ろに少しさがる

「ど、どうしたの?急に大声だして…?」「水月ってどこかで聞いた思ったら…」「え!?私のこと知ってるの?」

「知ってるも何も、私の中学校では有名ですよ。水泳界の希望の星だって!」

希望の星って…ちょっと大げさじゃないかなー

「うわ〜まさか、本物の水月先輩に会えるなんて〜。あ、私のことは茜って呼んで下さい!」

茜は目を輝かせながらこっちを見る

「速瀬…さん?」「は、はい…何ですか?」「家で一緒にお茶でもしませんか?」「え!?」

遙のお母さんの突然の提案に驚きの表情する

「それ良いね。さ、水月先輩…どうぞ!」

茜に背中を押されながら中に入る。中も外見に引けをとらない作りだった

遙って…お嬢様だったのね

「水月先輩はここ!」

ソファーに座らされる。しばらくして、遙が紅茶を持って来る。その紅茶を一口飲んで驚く

ーENDー



 戻る  本編へ