650,000HIT記念品

朝起きると、テーブルの上に一枚のメモ用紙が置いてあった。

何だこれ?

見てると、そこには…

「あ、あんですと〜!」


「水月先輩が実家に帰った〜!」「え〜! ウソだよね〜?」

黙って首を横に振り、二人にメモを渡す。受け取った二人はそれを見る。

「ねえ、茜…これって…うぐ」『し! 言っちゃ駄目!』『へも〜』『良いから!』『ふ、ふん…』

「メモはこれだけですか?」「ああ…それだけだった」「何か心当たりでもあるの?」「心当たりか〜」

うーん…なんだろうなあ?

「雪さんと一緒に寝てたとか!」

ガン! ゴン!

机で頭をぶつける。ちょうど通りかかった雪さんは転ぶ。起き上がり、愛想笑いをした後で走って行く。

「あ、茜〜。それは絶対に無いよ〜。無いよねー?」

涼宮は真っ直ぐに俺を見る。

「いや…あのその…なんだー」「あったんですね!」

茜ちゃんは呆れがで言う。

「アレは事故だったんだ。それに随分と前の話しだし…」「他にも何かありそうですね〜」

茜ちゃんはニヤーと笑う。

「さー、全部はいて楽になりないさい…」「ちょっと待て! 何で留置所になってんだ!」

「演出ですから、気にしないで下さい! それより、白状してもらいましょうか〜!」

その場から走って逃げ出す。

「逃がしません!」

茜ちゃんはスポーツバックを投げる。スポーツバックは見事に後頭部にヒットして、その場に倒れる。


「まったく、何をやってるんですか? 水月先輩が実家に帰ったのは判る気がしますね!」

しゅん…

「ただいま〜! あれ? 何をやってるの?」「お帰りなさい!」「水月。お帰り」「え!? 水月…?」

「どうしたの? 狐に摘まれたような顔して?」「実家に帰ったんじゃあ…」「あ〜アレね!」

水月はカレンダーを指差す。

「今日は何の日?」

そう言ってニッコリと笑う。

「あ〜!」「判った? まさか、本気で私が実家に帰ったと思ってたの?」

顔を赤くする。

「普通すぐに気が付きますよー」「って事は、判ってたんだなー?」「私は、やめようって言ったんだよ」

「お姉ちゃんずるい! 自分だけ…」「さっきはよくも、スポーツバックをぶちあててくれたね〜!」

ボキボキ…

「あは…あははは…さいなら〜!」「待てコラ〜!」「いったい、何があったの?」「かくかく…しかじか…」

「へー、それでね〜」「良いから、そこになおれ〜!」「気がつかなかった、自分が悪いんじゃないですか〜」

「うるせ〜!」「もう〜、仕方が無いわねー」

水月はソフトボールを取り出して投げる。ソフトボールは後頭部にヒットし、その場にのびる。


「もう少し、大人になりなさい!」「すみません…」

水月にそう言われて、正座しながら小さくなる。

「茜も、判ってるんだったら。教えてあげなさい!」「はい…」

茜ちゃんはしゅんとする。

「少し、反省してなさい!」『はい…』

さらに小さくなる


660,000HIT記念に続く

おまけ

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