60,000HIT記念品
うん!我ながら、なかなかいい味がだせたなー

今日は水月の帰りが遅いので、俺が夕食を作っている

こうして作るのも、どれくらいぶりかなー?

さて、作るか〜!

今日のメニューは、ご飯と味噌汁とエビフライといった質素な物だ

夕食を作り終えた時、ズボンを誰かが引っ張った

誰だろうと見てみると、涙目のみなもだった。かがんでみなもに聞いてみる

「どうしたー?」

「うぐ…ひっく…」

「泣いてたら判らないだろ〜」

「永遠が…」

「また、何かされたのか?」

みなもは黙って頷く。

「よし、一緒に永遠のところに行こう」

みなもは頷いて、俺のズボンのを持ったままついて来る

子供部屋に入ると、永遠はぶすっとした顔していた

「みなもと仲良くしないと駄目じゃないか!」

永遠はぷいっとそっぽを向く。みなもは俺の後ろに隠れている。

「永遠!」

永遠は目だけこっちを見る。

「何で、みなもにこんな事したんだ?」

「……」

「言いたくないのか?」

「……」

まったく、先にみなもから聞いてみるかー。俺の後ろに居るみなもに聞いてみる

「どうして、こんなことになったなだ?」

「あのね…永遠がね…」

「永遠がどうかしたんだ?」

「ゲーム…させてくれないの…」

「そうか〜…」

みなもは頷く。今度は永遠に聞いてみる。

「ゲームをさせる、させないでこうなったのか?」

「……」

「どうして仲良く出来ないんだ?」

「……」

「仲良く出来ないんだったら、これは没収するしかないな!」

永遠は『え!』っといった顔をする

「それが嫌なら、みなもに誤るんだ!」

「嫌!」

「なら、持って行くからな!」

ゲームを持って部屋を出る。もちろんみなもは俺のあとをついて来ている

ゲームを部屋に置いて、みなもと一緒に居間でテレビを見ていると、後ろから永遠がやって来る

やっと来たか〜

みなもは俺の服をグッと掴む。大丈夫だといった感じでみなもの頭なでる

しばらくして、永遠がポツリと何か言った。それは聞き取れないほど小さな声だったが、

なんと言ったかはすぐに判った。

「今、何か言ったか?」

わざとらしく聞いてみる

「御免なさい…」

「誤るのは俺じゃないぞ」

すっとみなもを見る。そして、永遠はみなもの方を向いてまたポツリと言う

「みなも、聞こえたか?」

みなもは顔を横に振る

「聞こえてないってさ」

「ごめん!」

永遠は大声でそう言って、子供部屋に走って帰って行った。

「夕食を食べるか?」

「うん!」

「永遠を呼んできてくれ」

みなもは大きく頷いて、子供部屋に向かって行った。料理を並べ終わる頃に二人そろってやって来る

「いただきます」

「いただきます…」

「いただきます!」

永遠はまだふてくれながら、黙って食べていた。みなもの方は、元気よく食べている

みなもに俺のエビフライをいるかと聞いてみると、『うん!』といって受け取る

同じように永遠にも聞いてみる。永遠は何も言わずにただ頷くだけだった

夕食を終え、二人を風呂に入れ、寝かしつけたあとでそっとゲームを戻しておいた

みなもは水月を小さくしたような子供に育っている。

永遠の方は、俺に似ているとよく言われるが、俺は全然そうは思わないのだが

ふと、時計を見てみると9時だった

それにしても、遅いなー?

その時、玄関の方から音がした

「ただいま〜…」

ぐったりと疲れた顔をした、水月が帰ってきた

「お帰り」

水月はどさっと椅子に座る。今日はよっぽど疲れたんだろう

「何か食べるか?」

「うん…少しだけ…」

「了解!」

残りのエビフライをレンジで温めながら、味噌汁を温めなおしす

水月のもとに料理を持っていく。水月はぐったりと机の上に伸びていた

「出来たぞ〜」

「有難う…」

「どうした、何かあったのか?」

「うん…ちょっとね…」

「そうか〜…ほれ!」

水月にビールを差し出す

「飲んでも、いいの?」

「それ飲んで、嫌なことを忘れろ」

「うん!」

お祝い事以外は酒は飲まないと、二人で決めたのが今日は特別だ

「愚痴でも何でも、聞いてやるから…」

水月はグイっとビールを飲む。生き返るーといった顔になる

そのあと、エビフライなどを食べる。俺は水月にもう一本ビールを差し出す

それを受け取り飲む。俺もビールを飲む。二人で飲みながら、水月の愚痴を聞く

愚痴の内容は、部長などにたいする文句だった

しばらくして、水月は酔いつぶれた。仕方がないので、寝室に運んでやる

水月をベットに寝かせて、寝室を出て後片付けを済ましてまた、寝室に入る

水月にお疲れさんとキスをして、俺も眠ることにした

70,000HIT記念に続く


戻る