どん♪さん最悪な一日
今日、病院に用事があって行った時に香月先生に出会い、今日が星乃さんの誕生日であることを

聞いている時に、ちょうど星乃さんが来て、なぜか二人で飲みに行くはめになって

そこまでは、いいのだが…

「ねえ、彼氏〜…めでたいんだからさ〜、もっと楽しそうなしなさいよ〜」

「めでたいのは、判りますが…なんですか!その格好は〜、それと何でラブホテルなんですか〜!」

メイド服を着た星乃さんに問い掛けてみる。もちろん、まともな返事が帰ってるわけも無い

「ここって結構、いろいろなお酒があるのよ」

星野さんはそう言いながら、コップにお酒を注いでグイっと飲んだ

星乃さんは俺に、酒の入ったコップを差し出す。

「彼氏も飲もうよ〜」 「頂きます…」

コップを受け取って、少しずつ飲む。星乃さんも飲み始める。

俺が一杯飲み終わる頃には、星乃さんは軽く10杯は飲んでいた。

しばらく、二人酒を酌み交わしていた。正確に言えば、俺はお酌だけしているだった。

しばらくして、さすがの星乃さんも酔いが回ったらしく、顔が紅くなっていた

「もう、それくらいで…」

俺が止めようとした時、星乃さんが俺に迫ってきた。

「彼氏〜…」

「駄目ですよ〜!星乃さん…」


一方、ラブホテルの外では…

「茜!本当にここに居るの?」

「はい!間違えありません!確かにこの目で見ましたから!」

「行くわよ!」

「はい!」

水月はすごい剣幕で中に入っていく。茜はちょっとそれに驚いたせいで少し送れて中に入る

「いらっしゃいませ」

定員がお決まりの丁寧な挨拶をする。水月はズカズカっと定員に近づいていく

定員は水月の顔を見て、かなり怯えていた。茜は後ろで『あ〜…かわいそ〜』といった顔で

それを見ている

「ね〜、ちょっと聞きたいんだけど!」 「は、はい…なんでしょうか…」

「ここに、カップルが来てるわよね〜!」

水月の目は次第に鋭くなっていく。定員の方は、それを見てもう半泣き状態だった。

たまらず、茜が仲裁に入るがすぐにむだと茜は理解する。

「茜!行くわよ!」

「判ったんですか?」

「もちろんよ!」

茜はエレベータのところに行く時に、チラッと後ろ振り返ってみると、定員は白くなっていた。

あちゃ〜…といった顔しながらエレベータに乗り込む。この時、茜は『今日は血の雨が降るかも…』と

思っていた。


「彼氏〜…なんで逃げるの〜?」

酔いつぶれた、星乃さんの攻撃?を必死に交わしている。

「やめてください!」

「え〜、どうして〜?」

またしばらく、星乃さんの攻撃?を交わしている途中で、空き瓶を踏んでしまいこけてしまった。

すかさず星乃さんが覆い被さってくる。

「やっと捕まえた!」 「ちょっと、待って…」

星乃さんは俺の言葉など聞くわけも無く、にっこりっと笑いう。

突然ドアが開いく。ドアの方に目をやると水月が居た。かなり後ろで茜ちゃんが手を振っていた。

水月は星野さんを押しのけて、俺の前に仁王立ちをした。

「あ〜ん〜た〜ね〜!…」

「あのな…これには、訳があって…」

「問答無用!」


しばらくお待ちください……(ただいま、ボコボコされています)


「お兄ちゃん…大丈夫?」

茜が心配そうに聞いてくるが、すぐに駄目ねっと顔をする。

「さ〜!帰るわよ、茜!」

「は、はい!」

茜はビクっと反応して、水月に続いて部屋からで行く。もちろん、水月はドアが破損しそうな力で

締める。ラブホテルが揺れたのは言うまでもない…

ぽかんとそれを見ていた、星乃さんもいそいそと部屋から出て行く。

結局、部屋に残ったのは気絶した俺だけだった。

「水月先輩…」

「なに!」

水月は茜をにらみつける。

「いえ…なんでもないです…」

「ハッキリと言いなさい!」

茜はかなり驚いた。でも、言わないともっと怖いことになりそうなので、言うことにした。

「お兄ちゃん…置いてきて、よかったんですか?」

「当然よ!あんな浮気男!」

「でも、何か訳がどうとか…言ってましよね〜」

「そう?」

「だぶん…ですけどね…」

茜は苦笑いを浮かべる。水月は空を見上げる。

「少しやりすぎたかなー…」

水月は茜の方を向いた。それを見た茜は思わず身構える。

「何やってるの?」

「いえ…なんでもないでよ」

茜は『あははは…』と笑いながら頭をかく。水月は変なこといった顔をする。

「さ〜、行くわよ〜」

「え、どこにですか?」

「迎えよ!む、か、え!あんな馬鹿な男でも、私の恋人だから…」

水月は顔を紅くする。茜はそれを見てにや〜っと笑う。

「行くんなら、早く行きましょう!」

茜は水月の手を引っ張って走り出す。

もちろん、あの定員の悲劇は、また起こるのだった…

ーENDー


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