お見舞い
「うーん…これは、風邪ね」

水月は、体温計を見ながら言う。

そして、額に濡れタオルを乗せてくれた。

「会社はいいのか?」

「馬鹿ね〜、病人が居るのに会社なんて行けるわ無いでしょ〜」

水月は大きくため息をつく。

そして、びっしと一言

「いいから、黙って寝てなさい!」

それだけ言って、部屋から出て行く。

しばらく眠ることにした。

次に目を開けると、水月が濡れタオルを変えようとしているところだった。

「あ、起こしちゃた〜?」

「いや、そんなことはないさ…」

「何か食べる?」

「少しくらいなら…」

水月は、それを聞いて急いで部屋から出て行く。

しばらくして水月が戻ってくる。

「お待たせ…」

水月に手伝ってもらい、体を起こす。

そして、水月の作ってくれた…これはなんだろ〜?

それを指差してながら水月の方を向く、すると水月はにっこりと笑いならが言った

「うどんだよ!」

「これが?」

「うん!そうだよ」

「……」

よく見てみると、確かに赤い汁の中に白っぽい物がちらほら見える。

水月は小皿にとって『ふーふー…』として俺の方に差し出す。

決死の思いでそれ食べる。予想通り、口では言い表せないほど辛かった。

水月は間髪いれず、次を差し出す。

少し引き気味になる。

水月は、それを見て不思議そうな顔をする。

結局、うどん?をすべて食べた。

しばらく話が出来なくなったのは、言うまでもない…。

また、薬を飲んで眠ることにした。

次に目を開けるた時は、真夜中だった。

近くに置いてある時計を手に取って見てみると、深夜1時だった。

そんなに寝てたのか〜。

ん?体の調子がだいぶいいぞ!トイレでも行って来るか〜。

そう思って立ち上がろうとした時に、水月が寝ていることに気が付いた。

きっと、ずっとついててくれたんだろうな〜…。

そっと、水月の前髪を上に上げてみる 気持ちよさそうな寝顔だった。

起こさないように起きて、そっとタオルケットをかけてやる。

「今日は有難うな…」

そっと部屋から出て行く

ーENDー


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