速瀬水月改造計画 |
「水月先輩…」 プールサイドで茜は私の髪をじっとみる 「私の髪がどうかしたの?」「水月先輩って、髪型変えたことありますか?」 え!?何を唐突に 「私…前から思ってたんです。水月先輩には、他にも似合う髪形があるんじゃないかって…」 茜は真剣な顔でこっちをじっと見るて来る 「私は…この髪型が気に入ってるのよ…」 苦笑いを浮かべながら答える 「水月先輩のはもっとおしゃれするべきです!」 それって…今の私がそうじゃないって、言いたいの? 「せっかく髪が長いんですから…」「判ったわ。でも、気に入らなかったら元とに戻すからね」「はい!」 茜はにっこりと笑う ものすごく疑問… 「あ、茜…やっぱり、やめない?」「え!?どうしてですか?」 茜は、必要な物を準備する手を止めて私の方を見る 「安心してください。悪いようにはしませんから」 悪いようにって何よ…悪いようにって 「動かないで下さいね」「え!?」「動くと、髪が痛んじゃいますよ!」 そうね…。ここは茜を信じるしかないわね ゆっくりと目を瞑る。そして、何かを思い出した様に茜の方を振り返る 「茜…念のために言っとくけど…髪は切らないからね…」 茜はドキッとした顔をする 「そ、そんなことしませんよー。信じて下さい…」 やる気だったわね…絶対に 「水月先輩…水月先輩…」 茜の声で目を開ける いけない…寝ちゃったの? 「ごめんね。寝ちゃって…」「別に良いですよ。それより、出来ましたよ」 茜はにっこりと笑う 鏡の前に行き自分の姿を映して見る。ツインテールの私の姿が映る 「どうですか?」 無言で髪をとき、元の髪型に戻す 「えー駄目なんですか?」「なんていうか…これの方が落ち着くのよね。やっぱり…」「せっかく頑張ったのに・・・」 茜はガックリ肩を落とす。すると茜から一個のデジタルカメラが落ちる ん…カメラ? 茜は慌てて拾おうとるするが、それより早く拾い上げる 「何を慌ててるのかしら?」「えっと…それは、お父さんの…大事なものだから…」 まさか…この子 デジタルカメラを操作して撮った写真を見てみる 「な、何の!これは…」 そこに写しだされたのは、色々な髪型の私の姿だった。茜は、そっと部屋から出ようとする 「あ〜か〜ね〜」 茜はビクッと小さく飛び上がり、ゆっくりとこっちを向く 「この写真…何に使う気だったの?怒らないら言いなさい…」 茜は恐怖におののいた顔で震える。これをとある人に売るつもりだったらしい 当然のことながら、そのデータは消去される。一枚だけプリントされた後で… へーこれも可愛いわね〜。 私のヘアースタイルの参考のために… |
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